史上初、たんぱく質を減らした「玄米ごはん」開発 東洋ライス2018年7月19日
東洋ライス(株)は、低たんぱくご飯製造の大手、ホリカフーズ(株)と提携し、包装米飯「たんぱく質を抑えた金芽ロウカット玄米ごはん」を開発、7月18日より販売を開始した。
新製品発表会の開催にあたり、東洋ライスの雑賀慶二社長は、増大する日本の医療費について「国難」と表現し、医療費を抑制する為にも、高栄養で美味しい機能性米の消費拡大が求められると述べた。
アジア太平洋臨床栄養学会の渡邊昌会長は、「ロウカット玄米と低たんぱく玄米」をテーマに講演、「ようやく、低たんぱく玄米が誕生した」と評価し、医療費については次のように述べた。
「白米食の人と玄米食の人とでは、肥満になる比率は10倍違う(玄米が良いということ)。低たんぱく米を摂取すれば、腎臓の人工透析患者を3分の1減らすことができる。人工透析は1人年間500万円の医療費がかかる。人工透析を10年先延ばしできたら、それだけで1人5000万円の医療費削減となる」。
続いて説明に立った東洋ライスの阪本哲生副社長は、今回の新商品について「慢性腎臓病を抱えている日本人は、1330万人居いるといわれている。そうした人達にとっては、一大朗報となるもの」と語った。
通常の玄米では、玄米のロウ層が妨げとなり、不可能だった酵素処理による玄米の低たんぱく米化を実現した新商品「たんぱく質を抑えた金芽ロウカット玄米ごはん」には、つぎのような特徴がある。
従来の白ご飯と比べ、たんぱく質は約1/4、カリウムは約1/40、リンは約1/2と低値に抑えながら、食物繊維は白ご飯の約5倍摂取できること、また玄米に多く含まれる栄養価がほぼ残っており、食味も優れていることなどだ。
販売価格は1食(150g)200円(税別)。当初は東洋ライス公式通信販売サイト(金芽米オンラインショップ)で1ケース20食入り4500円(税別、送料込)での発売を皮切りに、順次ホリカフーズ、東洋ライス両社の販売網により販売される。またドラッグストアでの販売も視野に入れている。
○問い合わせ先:東洋ライス(株)企画広報部
○TEL:03-3572-7550
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