米:CE品質事故防止強化月間
【現地ルポ 福岡・JAみい八坂CE】米は大事な預かりもの 「特A」産地守る誇りを胸に(2)2024年9月20日
米穀の集荷・販売の拠点施設であるカントリーエレベーター(CE)では、1年で最も多忙な米の収穫期を迎えた。全国の大規模乾燥調製貯蔵施設の管理・運営改善に取り組む全国農協カントリーエレベーター協議会、JA全農、公益財団法人農業倉庫基金の3団体は、毎年8月1日から10月31日までの3カ月間を「米のカントリーエレベーター品質事故防止強化月間」に定め、事故防止の徹底を呼びかけている。今回は、福岡県内のCE環境美化コンクールで最優秀賞受賞を重ねるJAみい八坂CEの取り組みを取材した。
【現地ルポ 福岡・JAみい八坂CE】米は大事な預かりもの 「特A」産地守る誇りを胸に(1)から続く
調製・管理に安心徹底

八坂CEを支える人たち
必要な場所ごとに用具
すぐれたCEの常として、八坂CEも掃除を重視する。上村主任は「どのカントリーも変わらないと思いますが、作業が終わると掃除をこまめにします。荷受けが始まる前に荷受けライン周りや乾燥機をすべて掃除し、品種が替わるごとに掃除。出荷のためにもみ摺りしたら掃除。その繰り返しです」と話す。

掃除が必要な場所ごとに清掃用具をかけている
掃除の仕方も徹底している。「機械から柱から、エアで落ちない汚れはブラシで落とします。常に上から、ほこりやごみを下に落としていく。届く範囲で雑巾がけもします」(上村主任)。ホッパー前に車両を誘導するラインは、荷受け前、上村主任自らペンキを塗り直す。「CEの従業員は『CEは食品工場』と思って仕事をしてくれています。掃除もそうです。『そこまで言わんでもみんなわかっとろう』という感じです」と上村主任は胸を張る。
清掃用具を一カ所にまとめておくCEは多いが、八坂CEでは、掃除が必要な場所ごとに何カ所もほうきやちり取りを掛けている。「わざわざ取りに行かなくても、さっと掃除できるように」(上村主任)という意図からだ。
頭をぶつけそうな場所には、トラ柄テープを貼って注意を喚起するのは他のCEや一般の工場でもよく見られるが、ヘルメットを個人ごとにあてがい、名前、血液型を貼付しているのは念が入っている。高所作業での安全のため従業員にはハーネス講習に行ってもらったが、上村主任は「無理せんでいい、高所は危ないんで」と言っている。まるで空気のように「安全第一」が息づいている。

頭をぶつけそうなところにはトラテープをはって注意喚起
上村主任はJA就職後、支所、金融共済を経て畑違いの営農部に異動し、CE担当になった。八坂は三つ目のCEだ。
「地域性もあるし、現場には慣れている人が多いのでその声を聞きながら仕事することを大切にしています。常に主任と現場とが話した上で流れを作っていくのがベストです。JA職員は定期異動があるので、現場にベテランがいるのは強みです」

低温倉庫の入り口にあるネズミ返し
最後に抱負をうかがうと、「米をつくるまでは農家組合員さんの仕事で、その先は私たちカントリーの仕事。いつも、米は大事な預かりもの、という気持ちです」と上村主任は気負うでもなく語った。
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