飼料用米で育てた畜産物 9割が購入希望2014年3月31日
日本公庫が消費者意識を調査
日本政策金融公庫(日本公庫)が1月に、国産飼料米で育てた畜産物に対する認知度や購入意欲を調査した。
◆飼料用米の認知度40%
日本では穀物飼料の「9割が輸入に依存している」ことを「知っている」消費者は69%で「知らなかった」は31%だった。男女別では、男性の73.4%が「知っている」と回答、女性の64.5%を上回っている。年代別では60歳代から70歳代のシニア層の8割近くが知っていたが、20歳代では52.7%にとどまっている。
畜産農家では、輸入飼料の代わりに国産飼料用米を使っていることを「知っている」のは40.4%だった。
そして、飼料用米で育てた肉や卵などの畜産物の購入(外食も含む)経験があるのは15.9%だった。
◆割高でも「購入したい」
今後の飼料用米で育てた畜産物の購入意向では、「購入したい」が86.8%と9割近くあった。男女別では男性が83.5%、女性が90.0%と、女性の購入意欲が高かった。
「購入したい」と回答した人に、価格許容度を聞いたところ、「割高でも購入したい」が、牛肉で最も高く47.2%、次いで豚肉45.4%、鶏肉44.1%と4割から5割の消費者が割高でも購入したいと回答している。
◇
この調査は今年1月1日から14日にかけて、インターネットによるアンケート調査として実施され、回答者は全国の20歳代から70歳代の男女2000人(男女各1000人)
(関連記事)
・飼料用米の検査規格を了承 農産物検査規格(2014.03.31)
・食品産業の9割でコスト上昇(2014.03.28)
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・「割高でも国産」が3半期連続増加(2014.03.20)
・農業の景況DI低下 日本政策金融公庫(2014.03.17)
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