冷凍米国産牛肉 前年比163%輸入増-4月2018年6月4日
財務省が5月30日に公表した4月の貿易統計では生鮮・冷蔵牛肉が前年同月比110%、冷凍牛肉が同129.4%となった。3月末までセーフガードが発動されていた米国産冷凍牛肉は163.2%と急増した。
生鮮・冷蔵牛肉の輸入数量は2万5119tで前年同月比110%となった。うち米国は1万1886tで同102.8%、豪州は同115.1%だった。
とくに豪州産チルド牛肉は量販店などで販売されるなど、需要が好調で15.1%の増加となった。第1四半期のセーフガード発動基準数量(8万525t)との差は5万5406tとなっている。
冷凍牛肉の輸入数量は同129.4%。うち米国は1万5419tで同163.2%、5968t増えた。豪州は1万7510tで同103.1%、530t増えた。
米国産は3月末までセーフガード発動により関税が50%に引き上げられていたが、4月から38.5%となったため、昨年度中に輸入(=通関)を見合わせていたものが4月に繰り越された。
豪州産は牛丼チェーンなど外食で需要が好調なことから増加した。
第1四半期のセーフガード発動基準数量(10万4427t)との差は6万7425tとなった。セーフガードの発動基準は前年実績の117%超となっていることから、昨年度より今年度のほうが基準数量は高い。
また、農水省によると、米国産牛肉はアジア諸国でも牛丼店などの出店で牛丼用のショートプレートなどの輸出が伸びて、現地価格も上昇しており輸入メリットが低下しているという。3月末までの円高傾向から円安に転じていることもあり、輸入は増加するものの、SGが発動される見込みはないのではないかとみられている。
(関連記事)
・豪州向け生鮮牛肉 輸出再開条件を両政府が合意(18.05.29)
・交付金 全国一律見直しを-財政審(18.05.16)
・財政審は自給率重視せず!?(18.05.13)
・飼料用米多収日本一コンテスト-30年度募集開始(18.05.07)
・高まる政権交代の足音-安倍政権は危機を克服できるか?!(18.04.29)
・財務省は拙速? 肉牛農家に冷たい? それとも些細な問題か?(18.03.29)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日
-
北海道檜山特産品マルシェ「ひやマルシェ」開催2025年9月12日
-
農福連携 食品産業向け展示商談会「ノウフク見本市2025in大阪」開催2025年9月12日
-
次世代モデルの人工光型植物工場「福井美浜工場」竣工 椿本チエイン2025年9月12日
-
福井市の砂丘地でオリーブ栽培 就農体験の参加者募集中2025年9月12日