共同参画一層の前進 JA全国女性大会2014年1月22日
次代へつなぐ活動を
全国女性組織協議会(JA全国女性協)は1月20、21日、東京都千代田区の日本教育会館で、第59回全国女性組織大会を開いた。約600人が、平成24年度からスタートした3か年計画の取り組み状況を報告するとともに、JA活動・経営参画の一層の前進、次代の女性部を担うフレッシュミズの育成など同計画の実践を確認した。また、JAの女性理事が全国で1000人を超えたことから、「あらたなステージを迎える男女共同参画」のテーマでパネルディスカッションを行った。

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600人が参加した第59回JA全国女性組織大会
◆女性部は命と健康守る
主催者のJA全国女性協の大川原けい子会長は、「3・11大震災から3年が経とうとしているが、いまだ復興半ば。どんな状況でも笑顔を忘れず、協同の力を発揮し、全国の仲間が一体となって前進しよう」と、今回の大会のなかに、茨城県漁協女性部の取り組み報告を組み入れたことを紹介し、協同組合間の提携の意義を強調した。
また、来賓のJA全中・萬歳章会長も「大震災におけるJA女性部のみなさんの支援は、人と人の絆、協同の大切さを社会的に示したもの。女性部は国民の命と健康を守る大きな力。この力をもってJAの事業・活動の支援していただきたい」とエールを送った。
大会は、6人のJA女性組織活動体験発表のあと、昨年10月に開いた「フレッシュミズの主張」全国コンクール入賞者8人の表彰を行い。最優秀賞のJAおきなわ八重山支店女性部の新城美保さんが、入賞した「日々、島嫁」を発表。大阪から黒島に嫁ぎ、繁殖牛経営の傍ら、女性部の仲間との泣き、笑いの日々をユーモアたっぷり話し、盛んな拍手を浴びた。
漁協からは茨城県漁協女性部連絡協議会の伊藤善子会長が風評被害について報告。確実な検査をしており、安全な魚しか出荷していないのに消費者に買ってもらえず、価格も低迷している漁民の苦しみを切々と訴えた。
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上:大川原会長
下:萬歳会長
◆女性、発言の機会を
パネルディスカッションでは、昭和女子大学の坂東眞理子学長、JA全中の村上光雄副会長、JA全国女性協の大石寿美子の3氏が出席し、男女共同参画について意見交換した。
坂東学長は、男女共同参画が進んだというが、ジェンダーギャップ指数(社会進出指数の男女差)は、平成24年で世界105位であることを挙げ、「農村で女性が元気だが、まだまだ。もっと発言の機会を持つべきだ」と指摘。会場の女性に対して「周りの女性は皆さんをみている。『大変よ』と愚痴をいって同情されるのでなく、にこにこ笑って『面白いよ』と、積極的にアピールして欲しい」と呼び掛けた。
また村上会長は「JAは、『戸』の参画から『個』の参画に切り換え、一人ひとりが参画しないと、将来がない」と、女性一人ひとりが正組合員として参加することを呼び掛けた上で、「『やってくれない』ではなく、自ら主役としてJAの活動・事業に参画してく欲しい」と注文した。
大石さんは、全国女性協の役員の経験から「この1年、すばらしい経験をした。地元に帰って報告したい。みなさんも自ら手を挙げて、いろいろな役に挑戦してください」と訴えた。
コーディネータを務めた農政ジャーナリストの榊田みどりさんは「女性の声を反映させることが、JAをよくしていくことにつながる。みなさんが礎(いしずえ)となって、次の世代につなげてほしい」と結んだ。
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女性参画の一層の前進を確認したJA全国女性協の大会(「レインボー体操」で体をほぐす参加者)
◇
2日目は、参加した各女性組織が「60秒間スピーチ」、ノートルダム清心学園の渡辺和子理事長が「置かれたところで咲く」で記念講演。最後に大会宣言、TPP(環太平洋連携協定)参加に反対する特別決議を採択した。
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