農業の新しい時代に対応 Z-GISの活用を促進 JA全農営農管理システム操作研修会2018年9月20日
エクセルとの連携でほ場管理を効率化するクラウド型の営農管理システムであるJA全農 営農管理システム「Z-GIS」の普及が進んでいるが、その有効な活用を促進するために、JA全農では全国で操作研修会を開催している。そのうち9月19日にJA全農かながわが開催した研修会を取材した。
(写真)Z-GIS操作研修会の会場風景
Z-GISの活用を促進する研究会は、4月25日のサービス提供後、岩手・山形・埼玉(2回)・新潟・石川・滋賀(2回)・岡山・広島・山口・福岡で12回開催し、延べ80JAの約400名が参加。この日の神奈川に次いでさらに年末まで全国での研修会が予定されている。
19日の神奈川会場は、県内7JAと県中央会、県農業技術センター、全農グリーンリソース、全農かながわから20名が参加して行われた。
参加者の前にはそれぞれノートパソコンが設置され、Z-GISの画面が表示され、講師のJA全農耕種総合対策部アグリ情報室の大竹勇氏から、生産法人やJAでの実際の活用例が紹介された後、起動からファイルの読み込み、地図の表示からポリゴンの作成・編集、ツールバーの機能、データ検索や地図の色分け、ラベル表示などを実際に操作しながらZ-GISを実感していた。
さらに、3次メッシュポリゴンや巡回経路探索、面積計算など外部ツール機能、クラウドの利用などを操作しながら学んだ後、ポリゴンを10か所作成して保存したり、品種や播種日などの情報を追加するなど演習(応用)問題を行い、Z-GISの実際の作業を体験した。 Z-GISは、ほ場情報をインターネットの電子地図と関連付けることで、効率的な営農管理を実現するための、「新たな農業の時代」に対応した営農管理システムだ。大きな特徴として▽ほ場の位置情報(座標データ)にリンクし、ほ場ごとの作付計画や作業内容などをエクセルのワークシートに入力記録できる、▽記録した情報を地図上に視覚的にわかりやすく「見える化」できる、▽データをクラウド上に保管し、複数名で情報共有できる、▽精細な航空写真を使用し、ほ場が見やすい設計となっている、ことがあげられる。
そして、これまで紙の地図に手書きで記載していた農地情報や作付け、営農計画を電子化することで、それに要していた時間と労働力を省力化・効率化することができるなど、これからの時代に対応した営農管理システムとして期待されている。
また全農では、今後アピネス/アグリインフォ、Z-BFM(経営改善提案ソフト)、ナイルワークス社ドローンなどと連携したICTの核としてZ-GISを位置づけて進化させていくことにしており、そうした面での期待も大きくなっている。
(写真)研修を受け、実際の作業を行う参加者
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