契約栽培米多収コンテスト JA全農会長賞に(株)米見 歴代最高記録の10aあたり908kg2023年3月3日
JA全農は3月2日、2022(令和4年度)JA全農契約栽培米多収コンテストの結果を発表し、同日、東京・大手町のJAビルで表彰式を行った。JA全農会長賞にはJA晴れの国岡山の(株)米見、全農理事長賞最優秀賞にはJA兵庫六甲の檜田幸吉さんが選ばれた。また1団体4人が全農理事長優秀賞を受賞した。
記念撮影するJA全農会長賞の(株)米見、奥津賢司・代表取締役(前列中央)、
理事長最優秀賞の檜田幸吉さん(前列右)ら受賞者
全農は稲作生産者の経営安定のため、安定取引が見込める業務用実需者との契約栽培に取り組んでおり、契約栽培では生産者に多収品種を提案している。コンテストは「多収となる栽培技術の向上」「優良な栽培事例の水平展開をはかる」ことを目的としたもので、今回が5回目。10県(岩手、秋田、福島、茨城、埼玉、三重、兵庫、鳥取、岡山、愛媛)から、296人が参加した。
単位収量の部で会長賞を受賞した岡山・JA晴れの国岡山の米見は「とよめき」を栽培し、10aあたり歴代最高記録となる908kgを収穫した。地域反収との差は10aあたり408kg。会長賞は2度目の受賞。米見の代表取締役、奥津賢司さんは「ドローンによる追肥など、適切な肥料の使い方が収量増につながった」と話した。
地域平均反収から増収の部で理事長賞最優秀賞の兵庫・JA兵庫六甲の檜田さんは品種「とよめき」で反収は10aあたり882kg。地域平均反収からとの差は10aあたり393kg。檜田さんは「田を歩き、稲の表情をみながら対応したことが、収穫につながった」と述べた。
授賞式で全農の高尾雅之常務理事は「ウクライナ紛争などで、食料の調達が厳しい状況となっている。外食・中食産業から多収品種へのニーズが高まっている。全農が取り組む契約栽培は多収品種により4年度産で6.3万トンを達成見込みで、10年度産までに10万トンまで拡大してきたい」と話した。
また理事長優秀賞は以下の通り。
【優秀賞】(敬称略)
○有限会社おおさとふれあい農園(埼玉・埼玉中央)<にじのきらめき 反収836kg、地域との差373kg)
○原田裕(埼玉・JAくまがや)<ほしじるし 反収826kg 地域との差363kg>
○菊地茂光(茨城・JA水戸)<とよめき 反収865kg 地域との差359kg>
○奥谷光男(茨城・JA水戸)<とよめき 反収846kg 地域との差340kg>
○飛田克己(茨城・JA水戸)<とよめき 反収840kg 地域との差334kg>
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