JAの活動:新世紀JA研究会 課題別セミナー
【総合JAビジョン確立のための危機突破・課題別セミナー○意見交換○】公認会計士と会話を 准組合員の議論必要(下)2016年11月15日
【経済事業の赤字】
――公認会計士監査では、経済部門等で赤字が出た場合にはどのような監査意見になるのでしょうか。
▽公認会計士監査では、赤字がダメという意見は出しません。問題はその数字が合理的な根拠に基づくものであるかどうかということです。実際は赤字であるにもかかわらず、黒字としたら、それは問題となります。
▽公認会計士監査では、債務超過は問題とされませんが、それでは経営が成り立ちません。信用事業は儲からない時代になっており、経済事業が赤字でもよいとはなりません。事業利益が2期連続で赤字なら経常利益で埋めるしかありません。それが原則論です。失敗は失敗として認め、利益が出るようにすべきです。JAでは経営努力で収支改善をした例が多くあります。
【これからの戦い】
▽協同組合活動によって資本主義が生み出す格差を補うというのが日本の農業協同組合です。准組合員問題もその延長線で考えるべきことで、われわれは堂々と自らの主張を展開していかなければなりません。
▽今回の政府による農協改革はJAを潰すことが目的です。今後に想定される准組合員の事業利用制限にどのように対抗すべきか、待ったなしの対応が迫られています。
▽在日米国商工会議所の意見は、メンバーシップによる協同組合は不特定多数を相手にする株式会社とイコールフッティングではないと言っています。そのような馬鹿げた議論には即座に反論が必要です。准組合員の問題も国会できちんと議論すべきで、郵政事業分割の二の舞にしてはなりません。それには改革はJAの保身ではなく、地域の農業と農業者のためであることを内外にしっかり示すことです。
▽地域・組合員にJAが必要だと言ってもらうことが重要です。生産者だけでなく広く情報を公開し、理解者を積み上げていくしかありません。
(写真)熱心に耳を傾けるセミナー参加者
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(171)食料・農業・農村基本計画(13)輸出国から我が国への輸送の状況2025年12月6日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(88)ジチオカーバメート(求電子剤)【防除学習帖】第327回2025年12月6日 -
農薬の正しい使い方(61)変温動物の防除法と上手な農薬の使い方【今さら聞けない営農情報】第327回2025年12月6日 -
スーパーの米価 前週から23円上昇し5kg4335円 過去最高値を更新2025年12月5日 -
支え合い「協同の道」拓く JA愛知東組合長 海野文貴氏(2) 【未来視座 JAトップインタビュー】2025年12月5日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】『タコ市理論』は経済政策使命の決定的違反行為だ 積極財政で弱者犠牲に2025年12月5日 -
食を日本の稼ぎの柱に 農水省が戦略本部を設置2025年12月5日 -
JAの販売品販売高7.7%増加 2024年度総合JA決算概況2025年12月5日 -
ポテトチップからも残留農薬 輸入米に続き検出 国会で追及2025年12月5日 -
生産者補給金 再生産と将来投資が可能な単価水準を JAグループ畜酪要請2025年12月5日 -
第3回「食料・農林水産分野におけるGX加速化研究会」開催 農水省2025年12月5日 -
新感覚&新食感スイーツ「長崎カステリーヌ」農水省「FOODSHIFTセレクション」でW入賞2025年12月5日 -
(464)「ローカル」・「ローカリティ」・「テロワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月5日 -
【スマート農業の風】(20)スマート農業を活用したJAのデジタル管理2025年12月5日 -
「もっともっとノウフク2025」応援フェア 農福連携食材を日替わりで提供 JA共済連2025年12月5日 -
若手職員が"将来のあるべき姿"を検討、経営層と意見交換 JA共済連2025年12月5日 -
IT資産の処分業務支援サービス「CIRCULIT」開始 JA三井リースアセット2025年12月5日 -
「KSAS Marketplace」に人材インフラ企業「YUIME」の特定技能人材派遣サービスのコンテンツを掲載 クボタ2025年12月5日 -
剪定界の第一人者マルコ・シモニット氏が来日「第5回JVAシンポジウム特別講演」開催2025年12月5日 -
野菜との出会いや季節の移ろいを楽しむ「食生活に寄り添うアプリ」リリース 坂ノ途中2025年12月5日


































