森田氏が今後の政治展望語る 協同組合懇話会2014年12月24日
JA、生協など協同組合のOB有志らで組織する協同組合懇話会は12月22日、東京都内で研究会と納め会を開いた。会員を中心に約50人が参加した。
研究会では政治評論家の森田実氏が、先日の衆議院選挙や今後の政治経済の展望などをテーマに講演した。
森田氏は選挙結果について、与党の議席数は変わらなかったものの、共産党の増議席や維新の党の減退、石原慎太郎氏の引退、小沢一郎氏が政党としての成立要件を満たせなかった、などの点を挙げ、「野党議員1人ひとりの質が大きく変わった。世論が転換しつつあることを示す結果だ」と指摘。とくに、「1990年代以降、日本的なものはすべて役に立たないとして伝統や習慣をすべて否定し、欧米型改革が推し進めてられてきたが、これに対し国民が反対の声を上げ始めたと言える。後世の人が見れば、非常に意味のある総選挙だったということになるだろう」と分析した。
また、今後の展望について、総選挙で勝ったことで安倍首相は来秋の党総裁選も抑えられる。「(安倍首相は)何がなんでも長期政権をやりたい、という人。おそらく、この4年以内にもう一度総選挙を行い、歴史的な長期政権を築こうとしているのでは」との見通しを述べた。
(写真)
講演する森田氏
(関連記事)
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