ナタネなどで交雑はなし 平成28年度調査結果2018年2月8日
農林水産省は、平成18年度以降、セイヨウナタネやダイズの輸入港の周辺地域において、遺伝子組み換え(GM)のセイヨウナタネやダイズの生育やその近縁種との交雑の有無を調査している。その平成28年度調査で交雑は確認されなかった。
 農水省は、遺伝子組み換え農作物によるわが国の生物多様性への影響を懸念する声にも応え、承認したGMセイヨウナタネやGMダイズにより、生物多様性への影響が生じていないことを確認するため、
(1)平成18年度から、セイヨウナタネなどの輸入港の周辺地域において、GMセイヨウナタネの生育やその近縁種との交雑の有無
(2)平成21年度から、ダイズの輸入港の周辺地域において、GMダイズの生育や、その近縁種であるツルマメとの交雑の有無を調査している。
 平成28年度の調査結果はこれまでと同様、おもに運搬時にこぼれ落ちた種子に由来すると考えられるGMセイヨウナタネとGMダイズが生育していたが、その生育範囲の拡大と近縁種との交雑は確認されておらず、生物多様性への影響は認められなかった。
 調査方法は、セイヨウナタネについては17港、ダイズおよびツルマメについては10港について、
それぞれ陸揚げ地点から5kmの範囲で葉を採取・分析し、GM体か否かを判定した。さらに、GM体が交雑と世代交代を繰り返すことにより、生育範囲を拡大する可能性を把握するため、GM体が生育していた場所およびその周囲で、ナタネ類などの結実した種子を採取・分析し、GM体の交雑率を調査した。
 その結果、GMセイヨウナタネは、9港において、計92群落(142個体)生育しており、その周囲に生息するセイヨウナタネとの交雑率は、文献などから得られたGMでないセイヨウナタネ同士の交雑率と同程度だった。
 またGMダイズは、1港において計3群落(3個体)生育していたが、種子が結実する前に消失していることを確認した
 農水省は、GM農作物などがわが国の生物多様性に及ぼす影響に関わる科学的知見を一層充実させるため、平成29年度も本調査を実施している。
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