ジビエ利用量1000t-農水省2018年2月15日
農林水産省はシカやイノシシなどの野生鳥獣資源の利用実態調査結果を2月9日に公表した。ジビエ利用を促進するために初めて実施した調査で28年度は約9万頭の野生鳥獣が食肉処理施設で解体されていた。
シカが全体の62.4%を占め5万5668頭、イノシシが2万7476頭、その他の鳥獣が6086頭・羽だった。
イノシシとシカの捕獲頭数は個体数の増加にともなって近年は大幅の増えており、27年度は113万頭となっている。今回の調査結果からは、捕獲頭数の7%程度が食肉処理施設で解体されていることが示された。
このうちジビエ利用量は1283tで食肉としての販売目的で処理したのはシカが665t、イノシシが343t、その他の鳥獣が7tだった。
食肉処理で得た金額は30億3000万円でこのうち食肉の販売金額は28億9300万円だった。種別の販売金額はシカが14億8300万円、イノシシが13億7100万円、その他鳥獣が3900万円だった。
政府は農林業への被害防止のために野生鳥獣の捕獲を進めるだけでなく、地域資源として利用し農山村の所得に変える取り組みを全国に広げていくことが重要だとして、ジビエ利用を外食や小売り、農泊、観光、学校給食、ペットフードなどにまで広げていく方針を掲げている。
そのための具体的な目標として30年度にジビエ利用のモデルとなる地区を12か所程度整備し、31年度にはジビエ利用を倍増させる方針を打ち出している。
モデル地区ではビジネスとして持続できる安全で良質なジビエの提供を実現できるよう、捕獲から搬送・処理加工がしっかりとつながった体制を整備する。
(関連記事)
・第5回全国鳥獣被害 対策サミット開催へ(18.01.12)
・農業経営収入保険室設置へ-農水省(17.12.26)
・ASO田園空間博物館がグランプリ-ディスカバー農山漁村の宝(17.11.28)
・第4回農山漁村(むら)の宝 31地区を選定-農林水産省(17.10.26)
・鹿肉バーガーを期間限定販売-ロイヤルHD(17.10.05)
・農水省食堂で鹿肉堪能 ジビエ(17.04.24)
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日