真の社会貢献でSDGsを推進 黒田氏が日本共済協会セミナーで講演2020年11月19日
(一社)日本共済協会が11月18日、オンラインで開いた2020年度のセミナーでピープルフォーカス・コンサルティング取締役ファウンダーの黒田由貴子氏が「SDGsが企業にもたらす可能性と課題~SDGs取組みの要諦と落とし穴~」をテーマに講演を行った。黒田氏はSDGSで取り組むべき重要課題を明確にし、具体的施策を推進する必要性を強調した。
企業のコンサルティングを手掛ける黒田氏は、日本企業におけるSDGsの取組み状況について、ピープルフォーカス・コンサルティングが2019年に実施した調査結果を報告。その中で日本企業の売上規模トップ100社のうち、7割の企業が年次報告書の中でSDGsについて言及しており、自社公式ウェブサイトでSDGsへの貢献を紹介している企業を含めると9割に上るという。
しかし、その中身を見てみると多くの企業が既存事業をSDGs目標に当てはめる「紐づけ作業」を行っており、「企業主体ではなく、顧客や株主が企業側に社会貢献を求めることが主流になってきている」と指摘。真にSDGsに貢献するためには、まずはサプライチェーン全体に目を向けることの重要性を強調し、「創業理念や企業理念がすでに明文化されていたとしても、今この社会で何のために存在するのかを改めて問う必要がある」と訴えた。
黒田氏は同社が行っているSDGsへの評価基準として、取組みの前提となる理念・方針の明確さや本業の強みを活かした活動を行っている点などを挙げた。そして、こうした基準を明確化した上で、企業のステークホルダーとなる顧客や株主などの要請を取り入れ、企業・組織内で重要課題を絞り、持続可能な具体策を推進する必要性を示した。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日
-
JA愛知信連と高機能バイオ炭「宙炭」活用に関する協定締結 TOWING2025年5月2日
-
5月の野菜生育状況と価格見通し だいこん、はくさい、キャベツなど平年並み 農水省2025年5月2日
-
「ウェザーニュースPro」霜予測とひょう予測を追加 農業向け機能を強化2025年5月2日