尾道市が農地パトロール調査に衛星データ&ドローン活用「アクタバ」を導入 サグリ2022年5月20日
広島県尾道市は5月19日の定例会見で、令和4年度から尾道市農業委員会事務局がサグリ株式会社による農地パトロール調査の効率化システム「アクタバ」を正式導入することを発表した。尾道市は、衛星データとドローンを組み合わせた農地パトロール調査導入の日本で初めての事例となる。
尾道市役所で行われた定例市長記者会見で。左から大信産業の田中庸雄専務, 平谷祐宏市長、
サグリの坪井俊輔CEO、大信産業の田中康貴会長、同事業企画室長の田中敏章氏(19日、尾道市)
尾道市農業委員会事務局は農地法に基づき、毎年、市内全域の農地の利用状況を目視により確認している。夏の酷暑の中、紙の地図を持って農地を1筆ごとに確認して歩くのは体力的に厳しく、時間がかかるため、サグリは、尾道市農業委員会へ衛星データによる農地パトロール調査を効率化するシステム"アクタバ"を提供。ドローンによる技術を支援する大信産業とも連携し、尾道市農業委員会が安全で効率的な農地パトロール調査を実現できる状況をサポートする。また、農地パトロール調査はこれまで、紙の地図を利用していたが、AI診断システム「アクタバ」を用いることで、AIが人工衛星画像から農地の利用状況を診断でき、農地パトロール調査を効率的に行えるようになる。
「アクタバ」アプリケーション
このシステムでは、農地1筆ごとに耕作放棄地率を診断し、タブレット画面に反映すると同時に、ドローンによる撮影画像を組み合わせた農地パトロール調査も導入。特に、耕作放棄地率の高いと判断された農地について集中的に現地確認でき、農地パトロール調査の効率化を図れる。また、急傾斜地の農地や侵入困難な農地では、ドローンの画像により耕作状況を確認することで安全を確保できる。さらに、衛星やドローンにより得られた情報と農地台帳システムを紐づけすることで、耕作放棄地の場所が可視化され、農地が遊休化する前に地域の担い手などに利用を促すなど、農地の管理業務という委員活動に活用できる。
令和4年度の利用状況調査からは、衛星やドローンなどを調査に利用できることなどが公表されている。農林水産省は6月頃までに、運用通知を改正するとともに、農地パトロール(利用状況調査)実施要領の見直しを調整している。尾道市は、中・四国で初めて「アクタバ」アプリケーションを導入する自治体となる。
重要な記事
最新の記事
-
集落営農「くまけん」逝く 農協協会副会長・熊谷健一氏を偲んで2025年10月21日
-
【サステナ防除のすすめ】水稲除草剤 草種、生態を見極め防除を(1)2025年10月21日
-
【サステナ防除のすすめ】水稲除草剤 草種、生態を見極め防除を(2)2025年10月21日
-
【JA組織基盤強化フォーラム】②よろず相談で頼れるJAを発信 JA秋田やまもと2025年10月21日
-
【中酪ナチュラルチーズコンテスト】出場過去最多、最優秀に滋賀・山田牧場2025年10月21日
-
11月29日はノウフクの日「もっともっとノウフク2025」全国で農福連携イベント開催 農水省2025年10月21日
-
東京と大阪で"多収米"セミナー&交流会「業務用米推進プロジェクト」 グレイン・エス・ピー2025年10月21日
-
福井のお米「いちほまれ」など約80商品 11月末まで送料負担なし JAタウン2025年10月21日
-
上品な香りの福島県産シャインマスカット 100箱限定で販売 JAタウン2025年10月21日
-
「土のあるところ」都市農業シンポジウム 府中市で開催 JAマインズ2025年10月21日
-
コンセプト農機、コンセプトフォイリングセイルボートが「Red Dot Design Award 2025」を受賞 ヤンマー2025年10月21日
-
地域と未来をさつまいもでつなぐフェス「imo mamo FES 2025」福岡で開催2025年10月21日
-
茨城大学、HYKと産学連携 干し芋残渣で「米粉のまどれーぬ」共同開発 クラダシ2025年10月21日
-
まるまるひがしにほん 福井県「まるごと!敦賀若狭フェア」開催 さいたま市2025年10月21日
-
北〜東日本は暖冬傾向 西日本は平年並の寒さ「秋冬の小売需要傾向」ウェザーニューズ2025年10月21日
-
平田牧場の豚肉に丹精国鶏を加え肉感アップ 冷凍餃子がリニューアル 生活クラブ2025年10月21日
-
誰もが「つながり」持てる地域へ 新潟市でひきこもり理解広める全国キャラバン実施2025年10月21日
-
第三回「未来エッセイ2101」受賞ノミネート作品13件を選出 アグリフューチャージャパン2025年10月21日
-
千葉県香取市で農業ボランティア「第2回 香取市援農Day」開催2025年10月21日
-
食と農業を担う起業家を発掘「FOOD&AGRI FOODTECH Youth Summit 2025」初開催2025年10月21日