新たな10年を踏みだす 農薬工業会が総会2014年5月23日
農薬工業会は、5月21日に東京で第83回通常総会を開催し、平成25年度事業報告、26年度事業計画を承認し、理事を選出。その後、臨時理事会で神山会長はじめ役員を選任した。
25年度は、基本方針に沿って、行政や関係機関との連携、安全・広報活動の戦略化、会員ホームページ改善などの情報化関連事業の推進、Crop Life InternationalやCrop Life Asiaとの連携に代表されるような活動のグローバル化、工業会活動全般の将来に向けての方向性検討などを重要事業課題として掲げて事業を展開し、一定の成果をあげた。
26年度の重点事業活動は
▽農薬登録制度の改正等に係る課題への的確な対応
▽25年度に策定した農薬工業会のビジョン「JCPA VISION 2025」の具体化
▽安全・広報活動の戦略的推進
▽スチュワードシップ活動の積極的展開とコンプライアンスの向上
▽農薬業界のグローバル化に呼応した活動の推進
▽行政、関係機関を含む対外的連携強化
▽情報化関連事業の充実
を掲げた。
新たに策定された農薬工業会のビジョン「JCPA VISION 2025」は、昨年60周年を迎えたことを契機に、「10年後のありたい姿、すなわち農薬工業会はどうあるべきか」について、工業会幹事社14社から「10年後に業界を支えておられるであろう中堅メンバーを選出」し、各方面へのインタビューを行い「議論を重ねて「2025年に向けた農薬工業会活動への提言」をまとめた。それを受けて運営委員会内に将来ビジョン作成チームを結成して作成したものだと神山洋一会長は記者会見で説明した。
そのうえで、「本年度はこの『JCPA VISION 2025』の具体化を当会の優先順位の高い重要課題として推進」していくとも語った。
◆10年後のありたい姿
「JCPA VISION 2025」の主な内容は以下の通り。
○将来のありたい姿
1.農薬は、良質な農産物を生産し、豊かな緑を守るための有用で安全な農業生産資材であることが広く認知され、農業者が農作物を自信を持って生産し、消費者が安心して食生活を楽しむ社会になっている。
2.農薬産業は、変わりゆく日本や世界の農業現場のニーズに応えるために、最先端の科学技術を駆使した新たな製品や技術を創出し、世界の食料の安定供給に貢献している。
3.農薬工業会は、会員の積極的な参加による自主的運営と公正かつ透明性のある事業活動を以って社会の信頼を得ることにより、農薬産業の健全な発展を支えている。
○スローガン
「安全の先にある安心」を獲得するために! “ACTIVE JCPA 2025”(いくぞ!農薬工業会)
○活動方針(略)
【26年度の役員体制】
○会長
神山洋一・日本農薬(株)代表取締役社長
○副会長
▽村田興文・シンジェンタ ジャパン(株)取締役会長
▽平田公典・日産化学工業(株)取締役専務執行役員
▽西本麗・住友化学(株)代表取締役常務執行役員
○常務理事
阪本剛・農薬工業会
○幹事(役職略)
▽佐野秀樹・石原産業(株)
▽小高根利明・協友アグリ(株)
▽石原英助・クミアイ化学工業(株)
▽栗田道郎・ダウ・ケミカル日本(株)
▽後藤周司・デュポン(株)
▽石井彰・日本曹達(株)
▽ハーラルト ブリンツ・バイエルクロップサイエンス(株)
▽レアンドロ マルティンス・BASFジャパン(株)
▽中島喜勝・北興化学工業(株)
▽金井健彦・三井化学アグロ(株)(全員留任)
○委員会委員長
▽運営委員会:廣瀬薫・日本農薬(株)
▽技術委員会:服部光雄・日本曹達(株)
▽広報委員会:加藤天輝・日産化学工業(株)
▽安全対策委員会:原正樹・住友化学(株)
(以上、留任)
▽国際委員会:辻川立史・日本曹達(株)(新任)
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