新規殺菌剤「パレード」の農薬登録取得 日本農薬2018年4月6日
日本農薬(株)は平成27年11月に農薬登録申請をしていた新規殺菌剤「パレード(R)20フロアブル」、「パレード(R)15フロアブル」が平成30年3月30日付で農薬登録を取得したと発表した。
今回農薬登録を取得した「パレード(R)20フロアブル」(野菜用)と「パレード(R)15フロアブル」(果樹用)は、日本農薬が独自に発明した新規有効成分ピラジフルミドを含有する新規殺菌剤で、病原菌のエネルギー産生過程に作用するコハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)と呼ばれる殺菌剤グループに属している。ピラジフルミドはSDHIの中で唯一ピラジンカルボキサミド骨格を有するユニークな化合物で、既存のSDHIと比較して優れた特性をもっているという。
両剤とも平成20年度から(一社)日本植物防疫協会を通じて「新農薬実用化試験にて評価され、優れた防除効果が確認」されている。また、人畜毒性や水生生物等への影響が少ないだけでなく、多くの天敵・有用昆虫に対する影響や作物に対する薬害リスクが極めて低いことも確認されている。
日本農薬では「これらの優れた特性から、安全な農作物の安定生産に貢献できるものと確信し現場ニーズに合わせた普及販売を進めてまいります」とコメントしている。
販売開始時期は「パレード20フロアブル」は今年年5月22日、「パレード15フロアブル」は4月19日を予定している。
なお、「パレード」という商標は丹精込めて作られた果物や野菜が並んで行進する様子をイメージして命名したのだという。
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