「第8回高校生科学教育大賞」最優秀賞は京都府立桂高校 バイテク情報普及会2024年7月17日
バイテク情報普及会は、持続可能な農業の実現や食料の安定供給への貢献のため、バイオテクノロジーへの理解を深める活動の一環で「高校生科学教育大賞」を実施。第8回となる今年の最優秀賞は、京都府立桂高等学校(京都市西京区)の「原種『フジバカマ』の茎頂培養によるウイルス除去と養液栽培システムの構築」が選ばれた。
バイテク情報普及会は、持続可能な農業の実現や食料の安定供給への貢献を念頭に、これからを担う高校生に「植物バイオテクノロジー」と「持続可能な農業」についてより深く学び考えるきっかけとなることことを目的とした「高校生科学教育大賞」を2017年に創設。支援対象となる科学教育活動を公募し、採択校にはその活動費用として、1校につき最大100万円の支援を行っている。
第8回となる今年は、全国各地の高等学校から計17件の応募が寄せられた。審査は、小泉望氏(大阪公立大学大学院 農学研究科教授)、小島正美氏(食生活ジャーナリストの会・前代表)、高島賢氏(農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課 審査官)の外部委員およびバイテク情報普及会の会員企業から成る選考委員会が行った。
最優秀賞には、京都府立桂高等学校の「原種『フジバカマ』の茎頂培養によるウイルス除去と養液栽培システムの構築」が選ばれ、バイテク情報普及会から活動支援金として申請金額の全額である80万円が給付される。
同研究は、秋の七草のひとつで、古来より人々に親しまれ文化的価値が高いフジバカマが絶滅寸前種であることから、ウイルスフリー株を作出して原種を保存することを目標に行われ、生物多様性や地域社会へ大きく貢献することが期待される。また、得られたウイルスフリー株を簡易的に養液栽培で行えるシステムの構築や、一般市民への普及活動も考案されている点も高く評価された。
特別優秀賞は広島県立西条農業高等学校(広島県東広島市)の「遺伝子の発現の変化と関連づけて高温ストレス耐性をもつチンゲンサイの品種を創出する」で25万円を給付。また、優秀賞の岡山県立高松農業高等学校(岡山県岡山市)の「茎頂培養による和薄荷優良苗の育種と増殖並びにその活用と普及に関する研究」と、栃木県立那須拓陽高等学校(栃木県那須塩原市)の「植物間コミュニケーションによるダイズの生育の変化」にはそれぞれ20万円の活動支援金が給付される。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ネギハモグリバエ・ネギアザミウマ 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月30日
-
24年産米2.6万円に 有利販売に努め積み上げ JA茨城、異例の公表2025年6月30日
-
梅雨の晴れ間の「DZ作戦」で、猛暑下の畦畔除草を回避しましょう 北興化学工業2025年6月30日
-
水稲は"白未熟粒"に加えて"不稔"にも警戒 果樹は長期的な樹種転換も検討 農研機構2025年6月30日
-
茨城県厚生連の赤字19億円超 「診療報酬の引き上げ必要」 24年度決算2025年6月30日
-
全国の「関係人口」 約2263万人 国土交通省調査2025年6月30日
-
夏休みの思い出づくりに「こども霞が関見学デー」開催 農水省2025年6月30日
-
随意契約米 全国4万6000店舗で販売2025年6月30日
-
7月の野菜生育状況と価格見通し はくさい、キャベツ、レタス、ばれいしょ価格 平年下回る見込み 農水省2025年6月30日
-
再保証残高 過去最高の6兆9000億円台 全国農協保証センター2025年6月30日
-
【JA人事】JAみい(福岡県)平田浩則組合長を再任(6月27日)2025年6月30日
-
【JA人事】JAにしうわ(愛媛県) 新会長に井田敏勝氏2025年6月30日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(1)2025年6月30日
-
元卓球日本代表・石川佳純が全国を巡る卓球教室 岩手で開催 JA全農2025年6月30日
-
【役員人事】JA全農青果センター(6月26日付)2025年6月30日
-
第42回「JA共済マルシェ」を開催 令和6年能登半島地震・奥能登豪雨の復興応援 JA共済連2025年6月30日
-
福岡のいちじくレビュー投稿キャンペーン「博多うまかショップ」で実施中 JAタウン2025年6月30日
-
農福連携の現場に密着 YouTube番組「根本凪ノウフク連携中」配信 JAタウン2025年6月30日
-
【役員人事】農林中金総合研究所(6月27日付)2025年6月30日
-
クボタと酪農学園大学が包括連携協定 学術振興と地域活性化へ共創加速2025年6月30日