柏崎刈羽原発再稼働は認めない ―生活クラブ連合会が意見書 2017年11月6日
原子力規制委員会は10月4日、 東京電力柏崎刈羽原子力発電所6号炉及び7号炉について新基準に適合するという「審査書案」をまとめ、 10月5日にパブリックコメントの募集を開始したが、生活クラブ生協連は、「柏崎刈羽原子力発電所6号炉・7号炉の再稼働は認めるべきではありません」というパブリックコメントを提出した。
生活クラブは、「福島第一原発の事故による放射能の環境汚染や汚染水漏れと、被害者への支援は解決のめどが立っていません。福島第一原発事故の当事者である東京電力に、そもそも原発を運転する資格があるのか疑問」とし、「柏崎刈羽原子力発電所6号炉・7号炉は再稼動を認めるべきでない」とするパブリックコメントを提出した。
パブリックコメントの一部は以下の通り
○意見提出箇所(『申請者の原子炉設置者としての適格性についての確認結果(案)』1~4ページ)
・意見:申請者に柏崎刈羽原発の設置者としての適格性はありません。
・理由:規制委員会は東電の適格性を判断するために7項目の「基本的考え方」を示し、東電はこれに対して文書で回答を寄せました。 7項目は例えば、福島第一原発の廃炉を主体的に取り組み、やりきる覚悟と実績を示すこと(1)、経済性より安全性追求を優先することや安全性の向上(3,5,7)などですが、 これに対する東電の回答は「廃炉、 賠償をやり遂げる」決意を示したに過ぎず、 実績など具体性はありません。
福島第一原発の実情を見れば、最新の保安検査において、地下水をくみ上げる井(サブドレン)水位計の設定にミスがあり、約半年にわたり、建屋内の高濃度汚染水が周辺に漏れ出た恐れがあったことが明らかになったばかりです。他にも1,200トンの汚染土壌について金属容器で管理しなければならなかったものが、土のう袋に入れただけであったことなど、ずさんな実態が明らかになりました。廃炉のメドはたたず、放射能の垂れ流しは続いています。汚染水はたまり続け、発生を止めることもできません。
にもかかわらず、規制委員会は東京電力について「運転を適確に遂行するに足りる技術的能力がないとする理由はない」と結論づけています。このような結論は実態に全く即していないと考えます。
※パブリックコメントの全文は下記URLよりお読み頂けます。
http://seikatsuclub.coop/coop/press/20171103publiccomment.html?_ga=2.194232749.1849240921.1509947072-1837086723.1509947072
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