「アースデイ東京」オンライン開催 C.W.ニコルさん最後のメッセージ2020年4月14日
例年、代々木公園で行われていた日本最大級の環境イベント「アースデイ東京」は、新型コロナウイルスの影響をふまえ、4月18日に初のオンラインで開催されることが決まった。

「アースデイ東京2020」のテーマは、地球を考える、未来を創る100のオンラインセッション。同実行委員会は、オンラインでの実施となることで、今まで以上により多くの市民と「地球のことを考える」時間を共有できるのではないかと期待している。
コンテンツは音楽ステージ、トークステージ、オンラインブースを中心に展開。音楽ステージでは、メインステージとハローアースステージの2つのチャンネルで配信し、アーティストのライフスタイルが垣間見えるような自宅からの映像や自然の中からの映像配信を予定している。
また、トークステージでは、環境やさまざまな社会課題をテーマに有識者が集まる「オフィシャルトークステージ」を開催。実際のトークイベントのように登壇者と観客の相互コミュニケーションができるよう計画している。
実行委員長、C.W.ニコルさんから最後のメッセージ
なお、同イベントの実行委員長は、4月3日に亡くなったC.W.ニコルさん。その最後のメッセージは以下の通り。
もしこのまま幸運なら、私は今年2020年に80歳の誕生日を迎えることになります。それは私が最初に日本に来て58年、市民権を得てからは25年になるということです。旅の中で出会った昔のお年寄りたち祖父母たちはもう、いなくなってしまいました。その時に出会った多くの子ども達は今や、お爺ちゃんお婆ちゃんと孫から呼ばれる世代です。そうやって何十年にもわたり、この国の変化を見てきたのです。
世代が進み、技術が進み、Webとデジタルが進むにつれて、かえって世代の繋がりが途切れがちになっているようにも感じます。インターネットが祝福から呪縛に変化しかねないと心配でもあります。
子ども達が自然の、無垢な不思議や、素朴な美しさにも無関心になっているように感じるのも心配なことです。
戦争を望まないことはもちろん、平和な暮らしを続けたいという当たり前の願いは最も大切な事です。
大きな災害、大きな自然に向き合うからこそ、私たちはつながり合い、自然の多様性を守り、人間の多様性を高めるために、生きる刻を共にして活動しなければならないと思うのです。
やがて来る震災から10年へ、生きる刻を共に歩き始めましょう。
例年、代々木公園で行われている「アースデイ東京」
<アースデイ東京2020概要>
日時:4月18日10時~19時、4月19日10時~18時30分
参加費:無料
主催:アースデイ東京2020実行委員会
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































