水産物・同加工品のオンライン商談会を初開催 日本貿易振興機構2020年9月28日
コロナ禍における食料や農業をめぐり、世界規模で生産や物量確保の問題など不透明な状況が続く中、日本の農産物輸出にもさまざまな影響を与えている。このような中、日本貿易振興機構(JETRO)は海外9都市12社のバイヤーと国内事業者70社をオンライン・プラットホームでマッチングする水産物・同加工品に特化した「ジェトロ食品輸出オンライン商談会」を10月5日から7日に開催する。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、国際見本市や商談会の中止が相次ぐ中、輸出を目指す国内事業者には海外バイヤーとの商談機会が失われシビアな状況が続いている。農林水産省によると、2020年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額は4120億円で前年同期比91.8%、水産物は1031億円で同72.1%と大きく減少。一方で、外出自粛などを背景に世界各国で外食から内食に比重が移り、小売りや宅配などの販売が増えたことで、日本産の輸出が増える品目もあり質が高い日本産食品への期待が高まっている。
今回のオンライン商談会では、バイヤーと国際市場のニーズを公表した上で国内事業者を募集。JETROの専用オンライン・マッチングサイト上に海外バイヤーと国内事業者のプロフィールや商品情報を掲示し、フリーマッチングを行った上で商談会を実施する。バイヤーと国内事業者それぞれの希望やスケジュールが一致すると、Web会議システムの招待を送り合いオンライン商談を行う仕組み。当日通訳が必要な場合はJETROが手配する。
JETROの佐々木伸彦理事長は本紙の鼎談 コロナ禍と世界の食料・農産物貿易(https://www.jacom.or.jp/nousei/tokusyu/2020/09/200907-46291.php)の中で、「海外バイヤーとのオンラインでのマッチングや展示会をスタートさせたい。デジタルJETROを進めていく」と語っており、今後さらに日本商品のラインナップを取り揃えたデータベースの構築を進め、海外バイヤーが要望する商品がすぐに見つかり、具体的な商談がスタートできるプラットホームの構築を目指す構えだ。
重要な記事
最新の記事
-
【現地レポート・JAの水田農業戦略】新たな輪作で活路(2)子実コーンの「先駆者」 JA古川2024年3月29日
-
「子ども世代に農業勧めたい」生産者の2割 所得向上が課題 農林中金調査2024年3月29日
-
東京・大阪で組合長らが 「夢大地かもと」スイカをPR JA鹿本2024年3月29日
-
全国から1,000名を超える農業の担い手が集う 「第26回全国農業担い手サミットinさが」開催 佐賀県2024年3月29日
-
家族みんなで夏の農業体験はじめよう 食農体験イベント「土袋でデコきゅうり」開催 JA兵庫六甲2024年3月29日
-
(377)食中毒1万人は多いか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年3月29日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第96回2024年3月29日
-
【人事異動】全国農業会議所(4月1日付)2024年3月29日
-
品種で異なるメロンの味わいを体験 自由が丘「一果房」で29日から 青木商店2024年3月29日
-
第160回勉強会「レジリエントな植物工場運営・発展に向けて~災害からの復旧・復興事例から学ぶ」開催 植物工場研究会2024年3月29日
-
創立55周年記念 ガーデニング用 殺虫・殺菌スプレーなど発売 住友化学園芸2024年3月29日
-
「核兵器禁止条約」参加求める26万の署名 藤沢市議会が意見を採択 パルシステム神奈川2024年3月29日
-
尾鷲伝統の味「尾鷲甘夏」出荷開始 JA伊勢2024年3月29日
-
令和6年能登半島地震 被災地農家を応援 JA全農石川へ寄付 KOMPEITO2024年3月29日
-
林木育種センター九州育種場 九州育種基本区の「スギエリートツリー特性表」公表 森林総研2024年3月29日
-
農業フランチャイズのクールコネクト シードラウンドで3200万円を調達2024年3月29日
-
鳥インフル 米メイン州からの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年3月29日
-
畜産施設の糞尿処理で悪臭対策 良質な堆肥化を促進 微生物製剤を開発 B・Jコーポレーション2024年3月29日
-
水田のスマート水管理で東大大学院農学生命科学研究科と共同研究開始 ほくつう2024年3月29日
-
神明HDと資本業務提携 米・青果流通加工プラットフォームを強化 エア・ウォーター2024年3月29日