防除DXアプリ「TENRYO」米のAI病害虫予測に対応 個人農家版アプリもリリース ミライ菜園2025年7月31日
「農家の経営リスクを最小化する」をミッションとする株式会社ミライ菜園は、AI病害虫予測による防除DXアプリ「TENRYO(テンリョウ)」に新たにコメ(水稲)の病害虫予測機能を追加。米価格高騰の一因にもなっているイネカメムシをはじめとする水稲病害虫の予防的防除を支援する。また、これまでJAや農業法人向けに提供してきた同サービスを、個人農家向けに展開する。

TENRYOは、AIが病害虫の発生を予測し、適切な農薬散布タイミングを知らせる「防除DXアプリ」。キャベツ、ブロッコリー、タマネギなど野菜のほか、柑橘類など9種に対応する。
近年の異常気象でベテラン農家でも防除タイミングの判断が困難なケースが増えているが、同アプリは、独自のAIがイレギュラーな気象条件下でも的確な防除タイミングを予測。実際に豊橋市での実証実験では、冬場のイレギュラーな高気温による病害も正確に予測し、利用者は臨時の防除に繋げることに成功。前年比4〜15%の収量増を達成した。
このほどTENRYOは、おもに柑橘類のカメムシ予測で培った高精度なAI技術を水稲にも応用。気象データと過去の発生履歴を分析し、イネカメムシなど水稲病害虫の発生リスクを6日先まで予測することで、最適な防除タイミングを逃さず、被害を未然に防ぐことが可能になる。
同社はこれまでJAや農業法人向けに提供してきたTENRYOを、個人農家でも利用できる「TENRYO(個人農家版)」として7月にリリースした。月額990円(税込)のサブスクリプション方式で、App StoreおよびGoogle Playからダウンロードが可能。
また、個人農家向け「TENRYO」は、登録した圃場の病害虫の発生状況を月5回報告することで、利用料が無料になる仕組みを導入。同社は、ユーザーから集まった発生履歴を地域の「病害虫発生マップ」として活用することにより、地域のJAや自治体と連携した新たな防除コンソーシアムとして生かしていく。
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