農地の脱炭素算定デジタルプロダクト「SagriVision」リリース サグリ2025年11月5日
サグリは10月31日、農地のカーボントレーサビリティを支援する「脱炭素算定デジタルプロダクト『SagriVision』」をリリース。農業セクターの炭素会計における包括的なMRV(測定・報告・検証)のためのデジタル基盤として機能し、国際基準に準拠した専門的な算定プロセスを自動化・簡素化することで、企業や生産者の業務負担を大幅に軽減する。

近年、SBTi(Science Based Targets initiative)におけるFLAGガイダンス対応など、サプライチェーン全体のGHG(温室効果ガス)排出量・除去量の算定が急務となっている。
農業セクターは、GHG排出源であると同時に、農地土壌への炭素貯留を通じて大気中のCO2を吸収する「炭素除去源」としての大きな潜在力を持つ。また、土壌への炭素貯留(土壌有機炭素の増加)は、土壌の保水性や肥沃度を向上させるため、気候変動による干ばつや異常気象が農業生産に与える影響を緩和し、レジリエンス(強靭性)を高める「適応策」としても注目されている。
この農地による炭素除去量を科学的根拠に基づき正確に測定・可視化することは、食品・農業関連企業がSBTi-FLAGなどの目標を達成し、脱炭素経営を推進する上で不可欠なもの。一方、農業・土地セクターにおける炭素会計では、科学的信頼性の高いMRVの実行に高い専門性とコストが伴うことが課題となっていた。
『SagriVision』は、こうした複雑な炭素算定の課題を解決するために構築された、農業セクター向け脱炭素算定デジタルプロダクト。SBTi-FLAGの達成に求められるGHGプロトコルの「土地セクターおよび除去ガイダンス(LSRG)」に準拠した、専門的な炭素算定活動を支援する。
これにより、企業、サプライヤー、農家が自信を持って測定可能な気候変動対策を実証し、排出量を削減。追跡可能な炭素インベントリを構築することが可能になる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































