プラスチック問題解決へ向けシナリー社に出資 農林中金2020年7月29日
農林中央⾦庫は、植物性の残渣由来のプラスチック原料の製造・販売に取り組むグレンカル・シナリー(株)に対し、「F&A(Food and Agri)成⻑産業化出資枠」を通じて出資したと発表した。
りんご粕を活用したバイオプラスチック製品
シナリー社は、独⾃の乾燥技術「レドックスマスター技術」を⽤い、⻘果加⼯等の過程で発⽣する植物性残渣から、バイオマスプラスチック原料を製造するスタートアップ企業。今回、同⾦庫を含む6社は、乾燥機の現物出資を含む総額2億100万円を出資し、シナリー社を設⽴した。
今回調達した資機材・資⾦を活⽤し、残渣処理ニーズを抱える企業や循環型社会実現に取り組む企業との協業を始める。
シナリー社は、植物性残渣を主原料とし、従来より⾼品質・低コストなバイオマスプラスチック原料を製造し市場に提供していく。植物性残渣の有効利⽤を進めるとともに、化⽯燃料由来のプラスチックからの代替を促進することで、脱化⽯燃料や温室効果ガスの排出削減を加速し、気候変動問題の解決に貢献していく。
同⾦庫は、気候変動問題を農林⽔産業に負の影響を与える環境課題と認識しており、今回の出資は課題解決に挑戦する顧客を⽀援する。また、同⾦庫の使命である農林⽔産業の発展に貢献するものと考えている。
同金庫は今後も、農林⽔産業や地域社会、そして事業活動が持続可能なものとなるよう、投融資などの事業活動を通じてSDGsの実現をはじめとするサステナブル経営を推進していく。
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