【2024年・JAcom PVランキング】「畜産」牛のランピースキン病から肉フェスまで 経営環境が厳しさ増すなか探る活路2024年12月19日
2024JAcom記事PVジャンル別ランキング「畜産」は、牛のランピースキン病国内初発生から北海道白老町、横浜での肉フェスまで、上位のニュース、話題は明暗を分けた。飼料価格の高止まり、酪農家廃業など畜産・酪農を取り巻く経営環境は厳しさを増すが、活路を探る試みも活発だった。ランキング外だが、秋以降、鳥インフルエンザの流行や卵価の上昇も話題となった。
【1位 国内初 牛のランピースキン病 福岡県で発生 11月8日】
農水省は11月6日に福岡県の乳用牛飼養農場で国内で初めてのランピースキン病の発生が確認されたと発表し、7日に都道府県の家畜衛生担当者に防疫対策の徹底を通知した。ランピースキン病は牛の皮膚に結節や水腫が見られたり、発熱や鼻汁、泌乳量の低下などさまざまな症状が現れる。農水省は疑わしい症状がある場合は、当該牛を速やかに群から隔離して管理し、獣医師や家畜保健衛生所に連絡するよう通知している。ランピースキン病はもともとアフリカで発生していたが、2010年代に中東、トルコ、南ヨーロッパでも発生し、2019年以降はアジアで拡大。23年には韓国で発生していた。家畜伝染病予防法では届出伝染病と規定されていて、高病原性鳥インフルエンザや口蹄疫のような国による殺処分などの措置の対象ではない。
【2位 中堅酪農家も続々廃業 「働き盛り」の離農が示す深刻な現実 中酪・2023年度酪農経営実態調査 8月20日】
生乳需給緩和など酪農「有事」が続く中で、中央酪農会議は2023年度酪農経営廃業者調査、いわゆる離農実態調査をまとめた。年間で酪農経営中止は830戸と離農が高止まり、生産基盤の弱体化に歯止めがかからない。特徴は、中止農家の平均年齢が北海道58・3歳、九州61・3歳と〈中堅層〉の離脱も目立つ。調査は2023年度酪農全国基礎調査とあわせ、酪農経営の廃業が急速に進む中で実態を明らかにするため実施した。一般に農業経営中止の理由は高齢化と後継者不足が大きいが、今回の調査では「働き盛り」が廃業している実態がわかった。特に全国の生乳生産の約6割を占める北海道は50代以下が42・6%、60代以下だと9割近い。後継者がいるにもかかわらず酪農離脱の実態が全国平均で1割以上いることも「先行き不安」の表れとも言える。酪農中止後に周辺酪農家への経営継承や施設、機材の移譲をどう円滑に進め、生産基盤を守っていくのかが改めて浮かんだ。
【3位 北海道最大級の肉フェス「白老牛肉まつり」5年ぶりに復活 5月21日】
北海道白老郡白老町の白老牛銘柄推進協議会は6月1日~2日、北海道最大級の肉フェス「2024白老牛肉まつり」を5年ぶりに復活、同町で開催する。白老牛は北海道を代表するブランドで、2004年北海道で開かれたG7先進国首脳会議の晩餐会にも提供された。「2024白老牛肉まつり」では名物イベントの黒毛和牛の丸焼きを実施。石川県能登半島地震で大きな被害にあった「能登牛」の生産者を応援する販売会も行う。
【4位 大宮駅に「平田牧場エキュート大宮店」10日にオープン 12月4日】
「平田牧場エキュート大宮店」では、日本の米を食べて育った自社生産のブランド豚「日本の米育ち 平田牧場金華豚・三元豚」を使った、こだわりのとんかつを中心に、豚肉の素材のおいしさを活かした各種弁当・惣菜を販売した。「平田牧場 エキュート大宮店」は直営の12店舗目で埼玉県内では初出店である。日本の米を食べて育った豚の白身(脂)は真っ白でさらりとした口当たりが特徴で、舌先でとろけるような甘みと上質な味わいがある。
【5位 「霧島湧水牛」を無料試食 横浜肉まつり@ブランチ横浜南部市場開催 10月23日】
横浜市は11月3日、新鮮な牛肉を味わえるイベント「横浜肉まつり@ブランチ横浜南部市場」をブランチ横浜南部市場(横浜市)で開催する。横浜市食肉市場が取り扱うブランド牛を紹介し、実際に新鮮な牛肉を味わえるイベントで、今回は、「霧島湧水牛」を使った焼肉を試食できる。横浜市場発の新鮮な「ハマモツ」を使った「もつ焼き」や「もつ煮」も調理販売する。目玉の「霧島湧水牛」は、鹿児島県の霧島山麓を見渡せる霧島市の高台にある湧水町、伊佐市の計5つの牧場で伸び伸びと飼育されたオレイン酸たっぷりの甘みのある有限会社ホクシンのオリジナルブランド牛である。
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