鹿児島の市来農芸高校が総合優勝-第3回和牛甲子園2020年1月20日
JA全農が主催する第3回和牛甲子園は1月16、17日に東京都内で開かれ、鹿児島県立市来農芸高校が総合評価部門で最優秀賞に輝いた。
鹿児島県立市来農芸高校のみなさん
和牛甲子園は、和牛を肥育する全国の農業高校の「高校牛児」たちが自分たちが育てた和牛の肉質と日頃の取り組み内容を競う大会で第3回は昨年の11県23校を上回る15県30校が出場し、44頭が出品された。
大会では1日目に和牛肥育体験発表会、2日目に枝肉共励会が行われ審査された。大会は全国各地で同じ志を持つ高校牛児同士のネットワークをつくり、意欲と技術の向上を図ることも目的としており学校交流会も開かれた。
総合優勝(総合評価部門最優秀賞)には鹿児島県立市来農芸高校が輝いた。また、「牛から学ぶ かけがえのない青春」と題して発表した取組評価部門でも最優秀賞を受賞した。
同校では畜産部の活動として和牛を肥育している。前回は総合優勝に届かず「くやしい思いをした」が今回は目標を達成した。
和牛を育てるのは「楽ではなく自分との闘い」だというが、「牛が自分たちのことを覚えてくれ、気持ちに応えてくれることに感謝の気持ちが生まれます」などメンバーは話す。先輩たちが礼儀正しく牛に接する姿に学んだといい、来年は枝肉部門での最優秀賞もめざすと決意を新たにしていた。
審査委員長の多田耕太郎東京農大教授は「農業は命を預かる生命総合産業。和牛はおいしさやエネルギーだけでなく、食卓に笑顔を届ける。幸せを相手に提供したいという気持ちで仕事に就いてほしい」などと高校生の未来に期待した。
主催者のJA全農・齊藤良樹常務は「牛飼いにかける熱い思いに圧倒され、プロ顔負けの肥育技術に驚いた」と話し、日米貿易協定の発効など食と農業をめぐる環境が大きく変化する一方で、日本の和牛は世界から一層注目されており「必ずや道は拓ける。高校牛児の仲間の絆を胸に切磋琢磨し日本の畜産を盛り上げてほしい」と激励した。
【総合評価部門】
◎最優秀賞:鹿児島県立市来農芸高校
【取組評価部門】
◎最優秀賞:鹿児島県立市来農芸高校
◎優秀賞:宮城県立小牛田農林高校、鹿児島県立鶴翔高校
◎優良賞:神奈川県立中央農業高校、岐阜県立飛騨高山高校、広島県立西条農業高校
◎審査員特別賞:岐阜県立大垣養老高校
【枝肉評価部門】
◎最優秀賞:岩手県立水沢農業高校
◎優秀賞:岩手県立水沢農業高校、岐阜県立飛騨高山高校
◎優良賞:栃木県立真岡北陵高校、広島県立西条農業高校、鹿児島県立市来農芸高校
◎審査員特別賞:栃木県立矢板高校
(関連記事)
・17県30校の"高校牛児"が出場 第3回和牛甲子園(2019.10.04)
・「第3回和牛甲子園」参加校を募集 JA全農(2019.07.25)
・飛騨高山高校が連覇 和牛甲子園(2019.01.21)
・第2回和牛甲子園の出場校決定 JA全農(2018.10.24)
・和牛甲子園 最優秀賞に飛騨高山高校-JA全農(2018.01.22)
重要な記事
最新の記事
-
農業構造転換へ 自民の推進委が初会合2025年9月10日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農いわてが追加払い 「市場過熱で苦渋の選択」2025年9月10日
-
「まっしぐら」3万円に 全農あおもりが概算金引き上げ 集荷競争に対応2025年9月10日
-
科学捜査研究所を捜査せよ【小松泰信・地方の眼力】2025年9月10日
-
【JA人事】JA江刺(岩手県)小川節男組合長を再任(6月25日)2025年9月10日
-
岐阜県「ひるがの高原だいこんフェア」みのるダイニング名古屋店で開催 JA全農2025年9月10日
-
愛知県産いちじく・大葉使用 学生考案の地産地消メニュー 16日から販売 JA全農2025年9月10日
-
みのりカフェ・みのる食堂三越銀座店15周年記念 国産黒毛和牛の特別メニュー提供 JA全農2025年9月10日
-
「九州銘柄茶フェア」直営飲食6店舗で10月5日まで開催中 JA全農2025年9月10日
-
乃木坂46が伝える国産食材の魅力 7週連続、毎週水曜日に動画を配信 JA全中2025年9月10日
-
本日10日は魚の日「長崎県産からすみ」など130商品を特別価格で販売 JAタウン2025年9月10日
-
バイオスティミュラントに関する自主基準を策定 日本バイオスティミュラント協議会2025年9月10日
-
長野県産希少種ぶどう「クイーンルージュ」の秋パフェ登場 銀座コージーコーナー2025年9月10日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」「くるるの杜」で 北海道の食を堪能 JAタウン2025年9月10日
-
JAわかやまAコープとエコストア協働宣言「水平リサイクル」協働を強化 エフピコ2025年9月10日
-
「野菜ソムリエサミット」9月度「青果部門」最高金賞1品など発表 日本野菜ソムリエ協会2025年9月10日
-
日本農福連携協会とスポンサー契約を締結 農業総合研究所2025年9月10日
-
鳥インフル 米ジョージア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年9月10日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年9月10日
-
初の海外拠点 アイルランド・ダブリンに設立 NEXTAGE2025年9月10日