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たまねぎのべと病 近畿以西で多発の予想 令和4年度病害虫発生予報1号 農水省2022年4月14日

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農水省は4月13日、令和4年度病害虫発生予報第1号を発表した。野菜類では、たまねぎのべと病の発生が、近畿、中国、四国と北九州の一部の地域で多くなると予想。このほか、いちごのアザミウマ類など、病害虫が多くなると予想されている地域がある。

各作物の詳細は以下の通り。

◎水稲
・トビイロウンカは、その年の気象条件や飛来量によっては大きな被害を引き起こす。この虫による被害の発生が懸念される地域では、効果の高い育苗箱施用剤による防除の実施についても検討すること。

昨年、いもち病、もみ枯細菌病、ばか苗病等の種子伝染性病害の発生が多かった地域では、特に種子消毒を的確に行い、健全な苗の育成に努めることが求められる。特に、いもち病では、一部の薬剤において感受性の低下が見られるため、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に、効果の高い薬剤を選定し種子消毒を実施する。また、塩水選や温湯消毒といった物理的防除を実施する場合には、消毒効果を確実に得られるように、病害虫防除所等が示す手順・方法に沿って適切に実施を。

・縞葉枯病は、ヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病で、経卵伝染するため、この虫を対象とした防除を実施することが重要。2月から3月にかけての調査では、ヒメトビウンカの同ウイルスの保毒虫率が高いことから、3月に茨城県から注意報が発表された。近年、本圃で同ウイルス病の発生が高まっている地域では、ヒメトビウンカに効果の高い育苗箱施用剤による防除の実施についても検討すること。

・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は、昨年多発生となった地域では、多くの貝が越冬しているおそれがある。今春の被害を抑えるため、移植前に取水口・排水口にネットや金網を設置するとともに、水田内の発生が多い場合には石灰窒素の散布の実施を検討すること。また、移植時は薬剤を散布し、移植後は水深を4センチ(理想は1センチ)以下に維持する浅水管理を実施する。

なお、スクミリンゴガイは、農機具・機械に付着した泥とともに他のほ場へ拡散することがある。発生ほ場で使用した後は泥をよく落としてから移動させるよう心がける。農林水産省では、スクミリンゴガイの被害防止対策に関するマニュアルや動画などをホームページに掲載している。

◎麦類
・赤かび病は、同病に感染しやすい時期を捉えた防除が重要で、麦の種類ごとに防除時期が異なる。昨冬から今春にかけて気温の上昇が大きかった地域では、麦の生育が当初の予測よりも早まる。都道府県の提供する発生予察情報等を参考に、地域ごとの防除適期を確認して的確に防除を実施すること。なお、防除適期に降雨が続く場合は、降雨の合間に防除を実施する。

◎たまねぎ
・べと病の発生が、近畿、中国、四国および北九州の一部の地域で多くなると予想。和歌山県、山口県、愛媛県および佐賀県から注意報が発表されている。ほ場を見回り、り病株の抜き取りを実施するとともに、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に薬剤防除を的確に行う。

◎野菜・花き
野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。

野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域

◎いちご
・アザミウマ類は、関東、東海、中国および九州の一部の地域で多くなると予想。大分県から注意報が発表されている。また、この虫は、気温が高いと増加する傾向があるため、気温が高くなると予想される地域において同虫の発生を認めた場合は注意が必要。作物を加害するほか、多くの病原ウイルス病を媒介することが知られている。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施すること。なお、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。また、農薬散布のみならず、天敵による生物的防除等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討を。

・アブラムシ類は、東海、四国および北九州の一部の地域で多くなると予想。また、この虫は、気温が高いと増加する傾向があるため、気温が高くなると予想される地域において同虫の発生を認めた場合は注意が必要。作物を加害するほか、多くの病原ウイルス病を媒介することが知られている。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を。なお、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。また、農薬散布のみならず、天敵による生物的防除等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討を。

・ハダニ類は、北陸、東海および四国の一部の地域で多くなると予想。また、この虫は、気温が高いと増加する傾向があるため、気温が高くなると予想される地域において本虫の発生を認めた場合は注意が必要。同虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルス病を媒介することが知られている。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施を。なお、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。また、農薬散布のみならず、天敵による生物的防除等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討を。

◎トマト
・コナジラミ類の発生が、東海と四国の一部の地域で多くなると予想。この虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルス病を媒介することが知られている。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施すること。なお、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定を。また、農薬散布のみならず、天敵による生物的防除等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討すること。

・葉かび病の発生が、北関東、東海および四国の一部の地域で多くなると予想。同病は、多湿条件で発生が助長されるため、施設栽培では、換気をする等の湿度管理や伝染源となるり病部の早期除去を実施すること。なお、一部の薬剤に対して耐性菌が発生しているため、薬剤防除を実施する際には、同一系統薬剤の連用を避けるなど薬剤を適切に選定を。

◎果樹・茶
果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。

果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域

◎かんきつ
・ハダニ類は、北九州の一部の地域で多くなると予想。また、同虫は、気温が高いと増加する傾向があるため、気温が高くなると予想される地域において本虫の発生を認めた場合は注意が必要。園内を注意深く観察し、発生状況に応じて防除を実施すること。なお、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定を。また、農薬散布のみならず、天敵による生物的防除等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討する。

・かいよう病の発生が、四国と沖縄の一部の地域で多くなると予想。樹上の葉や枝に残った越冬病斑、果樹園内に取り残されたり病落葉、り病したせん定枝等が一次伝染源となるため、病斑部の削り取り、り病落葉やり病枝の除去が完了していない園地では速やかに実施すること。

◎茶
・カンザワハダニは、南九州の一部の地域で多くなると予想。また、同虫は、気温が高いと増加する傾向があるため、気温が高くなると予想される地域において本虫の発生を認めた場合は注意が必要。園内を注意深く観察し、発生状況に応じて防除を実施すること。なお、同虫は地域および薬剤の種類により効果が異なるため、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に薬剤の選定をすること。また、収穫期を迎える園地では、薬剤の使用前日数等に留意して防除を実施するか、一番茶摘採後の防除を実施する。

◎果樹全般
・果樹カメムシ類の発生が、近畿の一部の地域で多くなると予想。山林等の越冬場所から離脱した成虫が春の気温の上昇とともに餌を求めて移動し、果樹全般を加害する。同虫の飛来状況は地域や園地により異なるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしながら、園内の観察をきめ細かく行い、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除の実施を。

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