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北関東と東海で多発も 水稲の縞葉枯病 令和4年度病害虫発生予報3号 農水省2022年6月9日

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農水省は6月8日、令和4年度病害虫発生予報第3号を発表した。水稲では、縞葉枯病(ヒメトビウンカ)の発生が、北関東と東海の一部の地域で多くなると予想。野菜類では、ねぎのべと病の発生が、北関東、北陸と中国の一部の地域で多くなる。また、果樹では、果樹カメムシ類の発生が、北東北、北関東、近畿と四国の一部の地域で多くなると予想されている。この他、なしの黒星病など、地域によっては多くなると予想される病害虫があるため注意を呼びかけている。

各作物の詳細は以下の通り。

◎水稲
水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域は次の通り。

水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域

・縞葉枯病(ヒメトビウンカ)の発生が、北関東および東海の一部の地域で多くなると予想。茨城県から注意報が発表されている。同病は、ヒメトビウンカが縞葉枯病ウイルスを媒介することにより発病するため、防除対策として当該虫を対象とした薬剤防除を実施することが重要。なお、当該虫を対象として薬剤散布を実施する場合は、薬剤抵抗性の発達を助長しないよう、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統の薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。

・イネミズゾウムシの発生が、北東北の一部の地域で多くなると予想。ほ場を注意深く観察し、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、発生状況に応じて防除を実施する。

・いもち病の発生が、四国の一部の地域で多くなると予想。今後、断続的な降雨がある場合には急激に発生するおそれがある。水田の観察を行い、同病の発生状況に応じて適期に防除を実施する。なお、一部の薬剤に対して耐性菌が発生しているため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に効果的な薬剤による防除を実施する。

・トビイロウンカについて、一部の地域で本年も平年より早い時期からの同虫の誘殺が確認されている。今後の気象条件の推移によっては、一昨年同様に発生が拡大することが懸念される。トビイロウンカの防除は、発生状況に応じた適期・適切な防除が重要。都道府県の発表する発生予察情報をこまめに確認することで、地域の発生状況を把握しながら、タイミングをとらえた適切な防除を。

◎野菜・花き
野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。

野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

<ねぎ>
・べと病の発生が、北関東、北陸および中国の一部の地域で多くなると予想。鳥取県からは注意報が発表されている。ほ場の観察を行い、り病株の抜き取りを実施するとともに、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に薬剤散布等の防除を適期に実施する。

・アザミウマ類の発生が、南関東および四国の一部の地域で多くなると予想。この虫は、作物を加害するほか、多くの病原ウイルス病を媒介することが知られる。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施する。なお、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。また、農薬散布だけでなく、天敵による生物的防除等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討を。

・さび病の発生が、関東の一部の地域で多くなると予想。同病は、気温が低く降雨が続くと発生が助長される。また肥切れにより草勢が衰えることでも発生しやすくなる。今後の天候の推移に注意して、ほ場を観察し、発生初期からの防除を実施する。

<いちご>
・うどんこ病の発生が、南九州の一部の地域で多くなると予想。同病は葉裏に発生しやすく、果実に発生すると被害が大きい。また、発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、発生初期から防除を実施する。また、伝染源となるり病部は早期に除去するとともに、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統の薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。

・炭そ病の発生が、北九州の一部の地域で多くなると予想。感染株は早期に抜き取り、ほ場外で適切に処分を。なお、同病は高温・多湿になると発生しやすいため、施設内が過湿とならないように、適切なかん水管理を行う。また、かん水の水滴が大きいと菌の胞子が水はねにより飛散するため、かん水の際には水滴の小さい機材等の利用も検討を。

<きゅうり>
・アザミウマ類は、四国の一部の地域で多くなると予想。この虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルス病を媒介することが知られている。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施する。なお、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。また、農薬散布のみならず、天敵による生物的防除等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討を。

<アブラナ科全般>
・コナガの発生が、北海道および北東北の一部の地域で多くなると予想。ほ場の発生状況に注意しつつ、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施する。

◎果樹・茶

果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。

果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

<果樹全般>
・果樹カメムシ類の発生が、北東北、北関東、近畿および四国の一部の地域で多くなると予想。茨城県、奈良県、香川県及び愛媛県から注意報が発表されている。山林等の越冬場所から離脱した成虫が春の気温の上昇とともに餌を求めて移動し、果樹全般を加害する。この虫の飛来状況は地域や園地により異なるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしながら、園内の観察をきめ細かく行い、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施する。

<かき>
・炭そ病の発生が、北陸および東海の一部の地域で多くなると予想。岐阜県からは注意報が発表されている。同病は降雨が続くと多発する傾向があるため、梅雨時期に入ると、同病の発生に好適な条件となることから、発生状況に注意が必要。対策には、り病部の除去、薬剤散布等の防除を実施する。

<なし>
・黒星病の発生が、南関東、北陸、中国および南九州の一部の地域で多くなると予想。鳥取県からは注意報が発表されている。昨年の発生量が多かった地域では、伝染源が多くなっていると予想されることから、特に注意が必要。対策には、伝染源となるり病部の除去、薬剤散布等の防除を実施する。また、一部の薬剤に対して耐性菌が発生している。都道府県の発表する発生予察情報等を参考に効果的な薬剤による防除を実施する。

・シンクイムシ類の発生が、北関東および東海の一部の地域で多くなると予想。都道府県から発表される発生予察情報等を参考に、適期に防除を実施する。

<ぶどう>
・べと病の発生が、北九州の一部の地域で多くなると予想。同病は降雨が続くと多発する傾向がある。梅雨時期に入ると、同病の発生に好適な条件となることから、発生状況に注意が必要。対策には、り病部の除去、薬剤散布等の防除を実施する。また、一部の薬剤に対して耐性菌が発生しているため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に効果的な薬剤による防除を実施する。

<茶>
・炭そ病の発生が、東海および南九州の一部の地域で多くなると予想。同病は、葉に不整形の病斑を生じる病害で、降雨により助長される。梅雨時期に入ると、同病の発生に好適な条件となるため、茶芽の開葉期および生育期に防除を実施する。

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