マメ科作物ホースグラムの全ゲノム解読 乾燥に強い作物の品種育成に期待 かずさDNA研究所2021年10月21日
かずさDNA研究所は、ICARインド農業バイオテクノロジー研究所、インド・CSKヒマチャルパラディシュ農業大学や森林研究・整備機構森林総合研究所との共同研究で、マメ科作物ホースグラム(Macrotylomauniflorum)のゲノムを解読した。今後の解析により、乾燥に強くなる遺伝子を特定することで、乾燥に強い作物の育種技術の開発が期待される。
ホースグラム(写真提供:Prof.Rakesh Chahota CSK Himachal Pradesh Agricultual University)
ホースグラムは栄養価が高く、腎臓結石に対する薬効性があるとして、インドを中心にアフリカやオセアニアなどで食用や家畜の飼料に利用されている。また、乾燥にとても強く、農業が難しい地域でも栽培できることから、全米科学アカデミーが将来の食糧供給源になりうる作物として認定している。
同研究では、ホースグラムの10本の染色体に対応したゲノムの全長は約2.6億塩基対で3万6105個の遺伝子が予測された。その遺伝子のうち、約4割はホースグラムだけがもつ遺伝子で、うち158遺伝子は、乾燥に対して強くなるようにはたらく遺伝子と考えられる。今後の解析により、乾燥に強くなる遺伝子を特定することで、乾燥に強い作物の育種技術の開発が期待される。
研究成果は10月8日、国際学術雑誌「GigaByte」でオンライン公開された。
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