農業従事者のCO2排出量を削減「グローバルカーボンファーミングプログラム」開始 BASF2021年12月23日
独BASF本社は、気候変動に対する取り組みの一環として、生産者がCO2排出量を削減するための活動を追跡し、活動実績により利益を得られる、「Global Carbon Farming Program」(グローバルカーボンファーミングプログラム)を開始する。
同プログラムは、2030年までに小麦、大豆、米、菜種、トウモロコシの 生産において、作物1トンあたりのカーボンフットプリントを30%削減するBASF アグロソリューション事業本部の目標を支えるもの。同社は、2022年からこの プログラムを段階的に開始する予定。世界のCO2排出量の約20%は農業によって排出されており、炭素効率の高い農業を実現することは、気候変動への対策に大きく貢献することにつながる。
Global Carbon Farming Programは、持続可能な農業を促進し、種子から形質、革新的な化学的・生物学的農薬製品、デジタルファーミングや施肥管理ソリューションに至る まで、BASFの生産者向け総合ポートフォリオを最大限活用できるようにする。
同プログラムは、改善を指示・評価するためのサステナビリティツールを基盤としており、 生産者が持続可能な農業に貢献できるよう、バランスの取れた意思決定を支援。これにより、生産者は農場でのCO2排出量を削減し、土壌への炭素隔離を促進できるようになる。さらに同社は、認定された認証機関から生産者がカーボンクレジットを得られるグローバルな仕組みを構築し、CO2排出量削減の取り組みから第二の収入源を得られるようにしていく。
生産者は、ネットゼロを推進し地球温暖化を抑制する上で、重要な役割を担っている。同プログラムは、収量向上のための総合的なアプローチを採用しており、生産者が農場経営の柔軟性を高め、生産性を向上できるように支援する。
BASFアグロソリューション事業本部のプレジデント、ヴァンサン・グロ氏は「Global Carbon Farming Programの立ち上げは、持続可能な農業に対する当社の強いコミットメントを示すもの。世界中の生産者が土壌の健全性を高め、排出量を削減し、炭素隔離を行うと同時に、気候変動対策におけるサステナビリティの取り組みから報酬を得られることになる」と話している。
BASFアグロソリューション事業本部は先日、複数年にわたる初のフィールドテストを開始。これは、持続可能な農業実践、土壌における炭素隔離、農場レベルでの排出量削減に取り組むもので、テストの結果は、同社の革新的技術「xarvio」(ザルビオ)プラットフォームの活用によるデジタルファーミングの力と、「AgBalance」(アグバランス、国際的に認定されているBASFの持続可能性評価ツール)の活用による相乗効果を生産者が得られるようなサービスの提供につなげる。また、データの評価や情報に基づく意思決定を可能にし、サステナビリティを向上させる。
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