「農中森力基金」9件の助成決定 農林中金2015年3月3日
「公益信託 農林中金森林基金」通称「農中森力(もりぢから)基金」の第1回助成案件が決まった。
「農中森力(もりぢから)基金」は、森林施業の今日的な課題である「施業集約化」や「搬出間伐等」の取り組みをさらに加速化させるために、荒廃林の再生事業のなかでも特に地域の模範になり、高い波及効果が見込まれる事業、先進性のある事業に、重点的に助成を実施し、地域の中核を担う非営利の法人である林業事業体の事業実施態勢整備をサポートすることを目的としている。
第1回助成の今回は、42件の応募の中から次の9案件、合計1億6400万円の助成が決まった。
今回の決定案件は、合併を視野に入れた共同施業、航空レーザ計測の活用、バイオマス用材等の安定供給など、それぞれの地域が抱えている特有の課題を解決し、これまでの取組みを一歩進めることにより、地域の中核を担う事業体としての事業実施態勢の整備を目指している。
【助成決定案件と助成対象先】
○遠別初山別森林組合(北海道):私有林と道有林との共同施業・共同出荷モデル事業
○一関地方森林組合(岩手県):平泉町長島の森に光を取り戻せ!事業
○本吉町森林組合(宮城県):地産池消で未来に引き継ぐ気仙沼「宝の山づくり」事業
○金山町森林組合(山形県):デジタル情報を活用した杉の街「金山」の林業生産先進モデル事業
○たかはら森林組合(栃木県):急傾斜地における作業システムの構築と販売戦略の高度化事業
○福井市森林組合・吉田郡森林組合(福井県):共同施業で取り組む永平寺町の野々森林再生プロジェクト
○香美森林組合(高知県):再生路網で築く低コスト・高効率搬出間伐の実践
○くま中央森林組合(熊本県):高精度な森林情報に基づくICT林業推進モデル事業
○沖縄北部森林組合(沖縄県):沖縄県北部地域における持続可能な森林経営モデル事業
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