肥飼料「米の精」提供で基本協定締結 東洋ライス・東都生協2017年9月4日
東都生協と東洋ライス(株)は、9月1日、都内で、コメの肌ヌカを活かした有機質肥飼料「米の精」の安定供給に向けた基本協定を締結した。
「米の精」は、東洋ライスが開発したBG無洗米機を使用して米を無洗米加工する際に、取り除かれる副産物の肌ヌカを、粒状に再加工した有機質肥飼料だ。
東都生協は、契約産地の生産者に「米の精」を提供してきたが、ボカシ肥料として「米の精」を使用すると、土壌活性化効果が顕著であり、畜産飼料として混入給飼すると、生育に優れた効果があることが、生産者間の口コミで広がり、近年品薄状態が続いていた。
この「米の精」を東都生協は、さらに多くの契約産地の生産者に安定供給するために、東洋ライスと基本協定を締結したものだ。
「米の精」の原料となる肌ヌカは、通常の精白米1kgから15g程度しか取れないため、東都生協は東洋ライスが無洗米加工する金芽米、金芽ロウカット玄米の販売に協力し、「米の精」の安定供給に繋げていく。
東都生協は「米の精」を活用することで、地球環境保全と有機資源の活用による循環型農業の実現、を目指していく方針だ。
東都生協は2016年度に金芽米、金芽ロウカット玄米、BG無洗米を2.203トン販売し、その副産物である「米の精」の供給を782トン受けている。基本協定では、金芽米等の販売量、「米の精」の供給量についての数値目標は定めず、年に1回、両者レビューによって翌年の取組みを決める。
東都生協が取り扱っている「米の精」ブランドは、にんじん、玉ネギなど10産地7品目だが、今後は良食味青果物をさらに拡大していく。また「米の精」を飼料とした畜産物も、同ブランドとして登場する。
(写真)基本協定調印式で、左から東都生協庭野理事長、東洋ライス雑賀社長
(関連記事)
・ 世界最高米ディナーを 東洋ライス(17.08.10)
・TV「カンブリア宮殿」で有機質資材「米の精」を紹介 東都生協・東洋ライス(17.06.08)
・ほぼ前年同期並みで売上高は81億9700万円 東洋ライス3月期決算(17.06.05)
・JAしまね 金芽米で健康増進へ 東洋ライスと業務提携(17.04.20)
・「知財戦略フォーラム」で雑賀慶二氏が講演 東洋ライス(17.02.16)
重要な記事
最新の記事
-
【報告3】コウノトリがつなぐ地域と農業 JAたじま常務理事 西谷浩喜氏2024年4月24日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年4月24日
-
タケノコの出荷が最盛期を迎える JA熊本市2024年4月24日
-
有機農業は原発依存症に効く【小松泰信・地方の眼力】2024年4月24日
-
【JA人事】JAびらとり(北海道) 仲山浩組合長が再任2024年4月24日
-
【JA人事】JAいわみざわ(北海道) 引頭一宏組合長を再任2024年4月24日
-
「第20回オフィス防災EXPO【春】」出展 長期保存可能で調理に手がかからない非常食をPR サタケ2024年4月24日
-
福岡で初の体験展示会「アシストスーツEXPOinFUKUOKA2024」開催2024年4月24日
-
東京・大阪のBBQ施設で「ロングライフ牛乳」2万本 GWに無償配布 日本テトラパック2024年4月24日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」徳島県で阿波踊りを体験 JAタウン2024年4月24日
-
期間限定「牛乳が飲みたくなるあんぱん」新発売『ミルク大臣』寺田心の新CM公開2024年4月24日
-
「応援しよう能登!つながろうこども食堂!こどもの日イベント2024」開催 むすびえ2024年4月24日
-
米ぬか由来ナノ粒子の抗がん作用を確認 東京理科大学2024年4月24日
-
不要な「園芸用土」リサイクル回収の取組を強化 島忠2024年4月24日
-
淡路島で収穫体験「Awaji Nature Lab&Resort」27日から開催2024年4月24日
-
総供給高は7か月連続で前年超え 3月度供給高速報 日本生協連2024年4月24日
-
旬のフルーツ詰め合わせた「母の日ギフト」オンラインショップ「Seika」で販売2024年4月24日
-
各界トップランナーの講義を1冊に集約『北海道未来学』発売 コープさっぽろ2024年4月24日
-
温暖化に対応 パインアップル品質予測モデルを開発 農研機構2024年4月24日
-
3年連続で健康優良企業「銀」健康づくりの取り組みが評価 パルシステム2024年4月24日