備蓄米 5kg1990円から4980円 随契米販売で価格差開く2025年6月10日
農水省は6月9日、政府備蓄米を含む複数原料米の店頭価格調査結果を公表した。
農水省職員が原則6月5日に全国345店舗の米売り場の店頭価格を調査した抽出調査結果。販者売へのヒアリングに基づき、備蓄米を含む複数原料米と備蓄米の単一原料米と推察される5kg商品を対象に調べた。
全国の最低価格は千葉県の11店舗のうちで確認された5kg1990円(税抜き)。福岡県では在庫切れで商品そのものは確認できなかったが、同1833円の表示があったという。
前週は千葉県の最低価格は同3380円、福岡県では同3998円だったため、調査対象の店舗に随意契約米が並んだと見られる。都道府県別の最低価格の中央値は同3000円。それより低い同2000円台だったのが北海道(同2990円)、長野県(同2780円)の2県。
一方、全国の最高価格は滋賀県の5店舗のうちで販売されていた同4980円だった。都道府県別の最高価格の中央値は同4280円。中央値より高いのは長野県(同4290円)、和歌山県(同4880円)の2県だった。
全国の中央値は同3480円となった。ただ、価格の安い随意契約米が店頭に並んだことによって最低価格と最高価格の差は、前週の1500円より開き2990円となった。
今回の調査からも米の売り場では、単一銘柄米、競争入札により放出された23年産、24年産備蓄米のブレンド米、随意契約で放出された5kg2000円程度の米の3極化していることが示された。
小泉農相は10日の会見で「高い米しかなかったところに手に届く米を届けることができたのはプラス。前向きに捉えていきたい」と話し、"米価を一旦落ち着かせるため"の備蓄米売渡しなど「手を緩めることはない」と話す。
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