備蓄米の認知率98.7%、一方で「味に不満」6割超、主食の転換の兆しも ノウンズ調べ2025年6月12日
ノウンズ(東京、田中啓志朗代表取締役)は、同社が提供するアンケートアプリ「Knowns App」を通じて、全国の一般生活者1004人を対象に「備蓄米に関する意識調査」を実施し、結果を公表した。調査期間は6月9日。
備蓄米に対する消費者の認知・評価・購買行動の実態を明らかにするための調査。備蓄米の認知度は98.7%(991人)と極めて高い水準にある一方、直近6カ月以内の実際の購入・消費経験は30.2%(303人)に留まっている。認知はしているが実際の購入・消費に至らない消費者行動の特徴を示している。
直近6か月以内に「古米・古古米」と思われる備蓄米を購入・消費した経験
味覚評価では「劣る」が62%、改善余地あり
直近6カ月以内に購入・消費した経験があると回答した人のうち、約6割の消費者が新米と比べて備蓄米の味や食感に対するネガティブな評価を示しており「品質改善や適切な保存・流通管理の強化が必要」としている。
政府への要望は「品質確保」「透明な価格設定」が多数
政府の備蓄米放出による販売方法(複数選択可)
備蓄米の販売方法については、価格だけでなく、品質や信頼性の確保にも強い関心を持ち、政府への要望も「品質」と「透明性」に集約されている。販売促進や流通において、消費者の期待に応える施策が求められていることがうかがえる。
備蓄米価格設定について
価格についての意見は二分化
政府による備蓄米の価格設定「店頭価格が5kgあたり2000円(税抜)程度となる水準」に対する意見は分散し、「適正」と「もっと安く」がほぼ拮抗。 価格に対する価値観や所得状況の差が背景にあるようだ。消費者の価格感応度には大きな個人差があることが示されている。
米の価格上昇が家計に与える影響
主食を"米以外"の何に切り替える頻度が増えたか(複数選択可)
米の価格上昇が8割以上の家計に影響、主食の代替も進行
米の価格上昇が家計に「大きく影響を受ける」「少し影響を受ける」の回答は合計8割以上にものぼり、家計に大きな影響を与えている。米の代替品へのシフトを加速し、代替品としてパンや麺類が広く選ばれ、主食の選択肢が多様化している。
同社は今回の調査から備蓄米の効果的な流通促進には、品質改善、情報発信、価格透明性、社会的配慮を統合したアプローチが必要としている。
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