大賞にJA草津市など グリーン購入大賞2014年10月23日
グリーン購入ネットワークが主催する第16回グリーン購入大賞の審査結果が10月22日に公表された。
この賞は、環境に配慮した商品やサービスを優先的に購入する「グリーン購入」の取り組みをすすめている企業、団体などを表彰するもの。
今年は、(株)リコー(環境大臣賞)、東京都トラック協会(経済産業大臣賞)、(株)ディーエルディー(農林水産大臣賞)と、一冨士フードサービス(株)・パナソニック(株)アプライアンス社・滋賀県・JA草津市あおばな館・草津市の取り組みの4件が大賞を受賞した。
JA草津市など5者の取り組みは、協働プロジェクト部門での受賞。パナソニックの数千人の社員が利用する社員食堂で、地元野菜をサラダバー方式で提供し、地元農業への理解や地産地消を促進していることなどが評価された。
このほか、優秀賞にはJAレーク大津「はなふじ」米生産グループや、北海道・サッポロビール・コープさっぽろ・上士幌町の取り組みなど4者が受賞した。JAレーク大津は、豆科の植物をすき込むことで肥料を使わずに栽培する「はなふじ」米を生産。肥料を使わないことで、肥料の運搬や施肥にかかるエネルギーをカットし、温室効果ガスの発生を抑制していることなどが評価された。
表彰式、事例発表会は12月12日に都内で開催されるエコプロダクツ2014内で行われる。参加希望など問い合わせはグリーン購入ネットワーク事務局まで。
◇
全受賞者と取り組み概要は次の通り。
○大賞
▽環境大臣賞 株式会社リコー「『グリーンPOD研究会』による印刷業務における環境負荷低減活動」
▽経済産業大臣賞 一般社団法人東京都トラック協会「未来のために私たちができること?グリーン・エコプロジェクトとグリーン購入、輸配送分野(貨物自動車)におけるグリーン購入の新たな取り組み?」
▽農林水産大臣賞 株式会社ディーエルディー「薪は身近な森のエネルギー?薪の宅配システムで燃料として灯油に対抗、家庭の暖房用化石燃料の削減と間伐材の利用拡大?」
▽一冨士フードサービス(株)、パナソニック(株)アプライアンス社、滋賀県、JA草津市あおばな館、草津市「ここまで来た!社員食堂における食のグリーン購入の取り組み?環境よし、社員よし、地域よし?三方よしの取り組み」
○審査委員会特別賞
有限会社千田清掃「バイオディーゼル燃料で震災復興!?津波で被害を受けた塩害農地や放射能汚染農地を救う菜の花プロジェクト?」
○優秀賞
▽大和ハウスグループ「緑が、街を変えていく。?住宅・建築事業における緑化推進と環境緑化事業『ECOLOGREEN(エコログリーン)』?」
▽東京サラヤ株式会社「次世代の自然派洗剤『ハッピーエレファント』?持続可能なパーム油を原料とした天然の酵母による非石油系洗剤の開発・製品化と製品の環境情報提供?」
▽JAレーク大津「はなふじ」米生産グループ「毎日食べるお米、ここまでエコにできる?エコ米『はなふじ』米で三方よし!?カーボンフットプリント、カーボン・オフセットなどの生産活動における環境保全と良食味の両立?」
▽北海道、サッポロビール株式会社、生活協同組合コープさっぽろ、上士幌町「『北海道の森を元気にしよう!』協働プロジェクト?共同キャンペーンを通じた環境配慮型製品の普及・拡大の取り組み?」
○審査員奨励賞
▽太陽工業株式会社「省資源、省エネルギーなどを考慮した環境改善に貢献する膜材料および膜構造空間に関わる研究開発の取り組み」
▽株式会社サワヤ「サワヤのエコサーキュレーションの取り組み?省エネ提案によるLEDの普及促進とそれに伴い廃棄される蛍光灯のリサイクルとリサイクルガラスの利用を促す循環型リサイクルモデルの提案?」
▽石巻市「『世界の復興モデル都市』を目指して?石巻市におけるスマートコミュニティ構築に向けた取り組み?」
▽東京都立つばさ総合高等学校ISO委員会「つばさ総合高校の『資源・ごみの28 分別』から見えてきたもの」
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