【TPP】自民部会が新たな決議検討2015年2月3日
自民党の外交・経済連携本部とTPP対策委員会、TPP交渉における国益を守り抜く会は2月3日に合同会議を開き、政府から交渉状況について説明を受けた。
会議では日米間で農産物重要5品目の関税引き下げ(牛肉関税の15年で9%引き下げなど)や特別輸入枠の設定(主食用米の年最大5万t枠)が交渉されているなどの報道の真偽を問う声が相次ぎ、政府側は「かなりいい加減な内容。さまざまな品目をパッケージで交渉しており、何かをピン留めして交渉しているわけではない」などと否定したほか、「国会で承認していただけないような交渉になってはいけないと交渉している」などと説明した。
ただ、会合では交渉合意への危機感が高まり「これだけ具体的な数字が報道され現場の不安を打ち消す発信ができるのか。誤報だと言っているだけでは済まない。国会決議との整合性も問われる」、「われわれは一歩も後退しない、といった新たな決議をしてほしい」との意見が出された。
衛藤征士郎外交経済連携本部長は「新しい決議を行いたいと思っている」と発言し、近く新しい決議を採択するための協議を幹部で行うことを会合で了承された。
○衛藤征士郎・外交経済連携本部長の冒頭あいさつ
「TPP交渉は大詰めを迎えていると思う。新聞紙上等で重要5品目の農産物についてきめ細かな報道もある。5品目については自民党決議と国会決議をもって絶対に死守するということを取り決めている。当然、政府は交渉にあたってそれをしっかりふまえて交渉していると確信している。党が一致結束して政府に交渉についての権限を連帯責任において(政府に)お願いしている。ここだけはしっかりふまえてほしい。自民党の取りまとめをしっかりふまえて交渉してほしい。
言うまでもなく米については、まさに瑞穂の国の原点であり源流そのもの。稲作文化イコール大和文化そのものだ。今回の交渉、私たちのふるさと、農村、農家を守るとわれわれはがんばっている。そこをしっかりふまえてがんばってほしい。引き分けはだめです」。
○江藤拓・TPP交渉における国益を守り抜く会会長冒頭あいさつ
「大詰めというが期限を切ることなく日本は粘り強く最後の瞬間まで誇りを持ってファイトを持って交渉しなければならない。
まとめるのが仕事ではない。交渉をまとめてみせた、と胸を張るような話ではない」。
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