宇宙で昆虫が成長 生物研など2014年4月16日
国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で若田宇宙飛行士が、ネムリユスリカ乾燥幼虫の蘇生実験に成功した。
アフリカの半乾燥地帯に生息する昆虫であるネムリユスリカの幼虫は完全な乾燥状態に耐えることができる。今回のISSでの実験は、宇宙環境でも乾燥状態に耐えるか、微小重力環境で遺伝子異変を起こさないかを調査ものだが、乾燥幼虫が微小重力化で再水和後に蘇生し、活動を開始する様子がISSからの映像で確認された。
さらに再水和後2週間が経過したいくつかの幼虫が蛹や成虫に変態したことが確認され、微小重力下でも昆虫の変態が可能であることが初めて確認された。
今後は、ネムリユスリカ幼虫および成虫を使った「微小重力下での営巣活動や飛翔行動」に関する実験が可能となるという。
この実験は、農業生物資源研究所(生物研)が生物材料を提供し、研究協力を行い、宇宙航空開発機構(JAXA)、ロシア科学アカデミー生物医学研究所(IBMP)の共同研究として計画されたもの。
(写真)
ネムリユスリカの幼虫(左)と蛹
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