JAちちぶが生産局長賞 鳥獣害被害対策2015年2月6日
農林水産省は鳥獣被害対策に貢献した個人や団体を表彰する「鳥獣被害対策優良活動表彰」を実施している。このたび、平成26年度の受賞者が決まった。表彰式は2月24日、東京・文京区の東京大学キャンパス内で行われる。
今年度、農林水産大臣賞を受賞したのは、長崎県の雲仙市鳥獣被害対策実施隊だ。
20?30代の青年農業者が核となり、市職員や地域住民とともに被害状況の把握や対策計画を立案。農家の視点で、柵の設置、緩衝帯の整備、捕獲などを行った結果、イノシシによる農作物被害金額をピーク時より8割以上減らした。農家自らが主体的に活動し、被害対策を効果的に推進した全国モデルとして、その活動の普及が期待される。
また、生産局長賞をJAちちぶ(埼玉県)が受賞した。JAの営農経済センターが中心となり、県が開発した安価で簡易な多獣種対応柵を積極的に設置。農業者は資材費を負担したのみで、JAの職員が地域貢献として共同で設置作業を行った。その結果、サルの出没がなくなったり、被害によって遊休化していた畑で作付けを再開するなどの成果が出た。
◇
今年度の受賞者は次のとおり。
○農林水産大臣賞
雲仙市鳥獣被害対作実施隊(長崎県雲仙市)
○生産局長賞(3件)
▽板荷5・6・7・8・9区自治会(栃木県鹿沼市)
▽JAちちぶ(埼玉県秩父市)
▽山内自治振興会(滋賀県甲賀市)
【表彰式の概要】
○日時:2月24日(火)10:30?11:00
○会場:東京大学弥生講堂一条ホール(東京都文京区)
○表彰式への参加申込みは、農水省ホームページで。2月20日締め切り。
(関連記事)
・鳥獣被害199億円 前年比13%減(2015.01.26)
・政策統括官を新設へ 農水省(2015.01.20)
・「人の空洞化」・「土地の空洞化」・「むらの空洞化」へ 小田切徳美・明治大学教授(2015.01.19)
・【JA 人と事業2014】青山吉和・JA静岡市代表理事組合長 「部農会」活性化へ支援(2014.12.05)
・「ジビエ肉」また食べたいが8割強(2014.04.08)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































