土壌分析・診断技術テーマに 「土づくりセミナー」を開催2017年12月4日
農林水産省と(一財)日本土壌協会は、12月21日に、日本教育会館で「土づくりセミナー」を開催する。
農地土壌は農業生産の基礎であり、土づくりによって農地土壌の地力を増進していくことは、農業競争力を高め農業経営の安定を図る上で極めて重要だ。そして、土壌の生物性評価も含めた新たな土壌分析・診断技術が開発されてきており、これらを活用して農地土壌の状態が詳細に明らかになることによって、農業生産性の向上や肥培管理コストの低減につながることが期待されている。
しかしながら、土壌分析・診断技術は専門性が高いため、新しい技術を農業現場に可能な限り速やかに浸透させるためには、土づくり専門家や普及指導員等の土づくりの指導的立場にある人の理解を深める必要がある。
このセミナーは、現在注目されている生物性評価を含めた土壌分析・診断技術について、開発者がその開発の背景、技術内容等について報告し、その技術について土づくりの指導的立場にある土づくり専門家、普及指導員等の理解を深めるとともに、土づくり専門家相互間及び研究者との間での情報交換の場とすることを目的に開催される。
【セミナーの概要】
○日時:12月21日(木曜日)13時30分~16時50分
○会場:日本教育会館第1会議室
東京都千代田区一ツ橋2-6-2)
○プログラム:
(1)農地土壌の生物性評価技術に関する情報提供
(ア)ヘソディム技術について:農研機構中央農業研究センター病害研究領域生態的防除グループ 吉田重信グループ長
(イ)ソフィックス技術について:立命館大学生命科学部生物工学科 久保幹教授
(2)意見交換
○コーディネーター:日本土壌協会松本聰会長
※ヘソディム技術とは、従来の土壌物理化学性に加え土壌DNA解析等による生物性の「診断」を行って、畑の土壌伝染性病害の発生のしやすさを3段階で総合的に「評価」し、その評価結果に応じた「対策」を提案する新しい土壌伝染性病害の管理方法。独立行政法人農業環境技術研究所(現農研機構)が開発。
※ソフィックス技術とは、Soil Fertile Index(土壌肥沃度指標)の略称で、従来の科学的分析に加えて、土壌内の「総微生物量」「窒素循環」「リン循環」「土壌バイオマス量」を見える化する技術。立命館大学生命科学部の久保幹教授等により、農耕地土壌の診断技術として開発された。
○参加可能人数(定員):先着順に250名を予定
○申込要領:
(1)申込方法
下記の(3)のホームページから申し込むか、必要事項を記入の上、下記(3)のFAX番号まで申し込む。
(2)申込締切
12月14日(木曜日)12時00分(必着)
(3)申込先:
○ホームページ:一般財団法人日本土壌協会(外部リンク)
○FAX:03-3219-1646
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