鳥獣被害対策優良活動で表彰式、農水省2018年2月19日
農林水産省はこのほど、平成29年度の鳥獣被害対策優良活動表彰の受賞者を決定し、2月27日、同省講堂にて表彰式を行う。
野生鳥獣による農林水産業への被害が全国的に深刻な状況のなか、同省では各地域で野生鳥獣被害の防止対策を実施するとともに、鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣(ジビエ)の利活用などに取り組み、地域に貢献している個人や団体を毎年度表彰している。表彰を通じて、その取り組みを紹介することで、被害防止活動の一層の推進を図るのが目的だ。また当日は表彰式後の「第5回全国鳥獣被害対策サミット」で受賞者からの報告などが行われる予定だ。
【表彰式】
▽日時:2月27日午前10時から。
▽場所:同省本館7階講堂(東京都千代田区霞が関1-2-1)
▽表彰式の参加方法:「平成29年度鳥獣被害対策優良活動表彰式」及び「第5回全国鳥獣被害対策サミット」の開催について
【農林水産大臣賞】
▽被害防止部門(団体)
・篠山市有害鳥獣対策推進協議会(兵庫県)=NPOの参画など多様な主体が連携、ICT(情報通信技術)を活用した計画的かつ効果的な捕獲を実現、地域住民の意識を醸成。
▽捕獲鳥獣利活用部門(団体)
・いなばのジビエ推進協議会(鳥取県)=解体処理施設を核とするビジネスモデルの構築をめざし、狩猟者や同施設の衛生管理技術を向上させ、その普及啓発と販路拡大、認知度をあげた。
【農村振興局長賞】
▽被害防止部門(団体)
・遠野市ニホンジカ捕獲応援隊(岩手県)=罠の見回りや再設置、捕獲個体の処理など、実施隊の負担軽減などを目的に、農業者を中心とした応援隊を組織。被害対策の体制強化と被害防止を実現。
▽被害防止部門(団体)
・芦田町福田割石地区鳥獣被害対策協議会(広島県)=農家と非農家の混在地域で「まもり隊」による地道な周辺環境整備活動により地域住民の参加が高まり、被害を激減させた。
▽被害防止部門(個人)
・酒井義広氏(岐阜県)=長年の指導経験や氏が開発・導入した資材など多様な対策指導により被害地区に多大な成果をもたらした。
▽捕獲鳥獣利活用部門(団体)
・日野町猟友会獣美恵堂(滋賀県)=実施隊と連携し捕獲強化を進めるとともに、ジビエの品質管理の徹底で業務用販路の確保や学校給食への提供など持続可能なジビエ事業を実現。
▽捕獲鳥獣利活用部門(個人)
・山本倫明氏(福岡県)=鳥獣の捕獲から処理加工、販売に至る一連の工程にわたる長年の指導を通じた県全体への貢献。
【問い合わせ先】同省農村環境課鳥獣対策室。直通電話03-3502-7587。
(関連記事)
・ジビエ利用量1000t-農水省(18.02.15)
・鳥獣被害約172億円 28年度(18.01.22)
・第5回全国鳥獣被害 対策サミット開催へ(18.01.12)
・【インタビュー・細田博之・衆議院議員自民党憲法改正推進本部長に聞く】大切な食料安全保障の確立(18.01.10)
・農業経営収入保険室設置へ-農水省(17.12.26)
・ドローン活用の鳥獣害対策(17.10.18)
重要な記事
最新の記事
-
【肉とビールと箸休め ドイツ食農紀行】食文化の変化じわり2025年9月4日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】コメ騒動と米国との関係~根底にある「胃袋からの属国化」2025年9月4日
-
プロ職員育成へ「専門業務従事者」設置 JA北つくば【JA営農・経済フォーラム】(1)2025年9月4日
-
【統計】原料用ばれいしょ生産費 10a当たり0.9%増 100kg当たり1.2%減 農水省調査2025年9月4日
-
【統計】原料用かんしょ生産費 10a当たり1.1%増 100kg当たり3.5%増 農水省調査2025年9月4日
-
【統計】てんさい生産費 10a当たり1.9%減、1t当たり6.2%減 農水省調査2025年9月4日
-
【統計】そば生産費 10a当たり0.6%増 45kg当たり13.6%減 農水省調査2025年9月4日
-
【統計】さとうきび生産費 10a当たり4.4%減 1t当たり16.4%減 農水省調査2025年9月4日
-
この夏の私的なできごと -東京の夏・「涼しい夏」の初体験-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第354回2025年9月4日
-
野外スポーツイベント「岐阜ロゲin大垣」に協力 マルシェで県産農畜産物販売 JA全農岐阜2025年9月4日
-
盛岡つなぎ温泉で「いわての牛肉フェア」 伝統の「さんさ踊り」公演も特別協賛 JA全農いわて2025年9月4日
-
セブン-イレブンに「飛騨トマトと生ハムのバジルパスタサラダ」 夏にぴったりの爽やかメニュー JA全農岐阜2025年9月4日
-
【スマート農業の風】(18)農水省の進める農業DXとeMAFF農地ナビ2025年9月4日
-
「医食同源」について考えるイベント LINK-Jと共催イベント あぐラボ2025年9月4日
-
見て・食べて・楽しむ酪農イベント JR那須塩原駅前で9月6日に開催 那須塩原畜産振興会2025年9月4日
-
井関農機とNEWGREENの「アイガモロボ」 Xtrepreneur AWARD 2025でグランプリ受賞2025年9月4日
-
北海道と沖縄県の食の交流「どさんこしまんちゅフェア」開催 セブン‐イレブン2025年9月4日
-
兼松「農業・食品GX」強化へ インセッティングコンソーシアムに参画2025年9月4日
-
火山灰シラスから土壌改良資材「オリジンジオ」農業支援プロジェクト実施中2025年9月4日
-
オランダと考える未来の園芸技術「環境制御型農業特別シンポジウム」開催2025年9月4日