米価変動補てん交付金、24年産は交付なし2013年5月29日
農林水産省は24年産米の米価変動交付金の交付を行わないことを5月28日に公表した。販売価格が標準的な販売価格を下回らなかったため。
米価変動補てん交付金は生産目標数量にしたがって米の生産を行った生産者が対象となる。対象となった生産者には10aあたり1万5000円が直接支払い交付金として交付されるが、さらに当年産の販売価格が「標準的な販売価格」を下回った場合、その差を補てんする仕組みだ。
農水省によると、24年産米の出回りから今年3月までの価格は60kg1万6562円(相対取引価格の全国平均)だった。流通経費等(流通経費、消費税、包装代)は同2643円で、これを差し引いた販売価格は同1万3919円となる。
一方、標準的な販売価格は同1万1978円で、販売価格はこれを下回らなかったことから交付されないことになった。23年産米の販売価格も同1万2624円だったため交付されなかった。
米価変動補てん交付金は翌年度の予算で確保されており、24年産に対しては25年度予算で84億円が計上されていた。この予算は不要となるが、国庫に戻すかどうかなどは今後、財務省との調整となるという。
標準的な販売価格は平成22年度に戸別所得補償モデル事業が導入された際、過去3年(18?20年産)の相対取引価格の平均から流通経費を差し引いて算定された。その後、この基準価格は据え置かれている。ただし、過去3年平均で基準価格を見直すことが決まっているわけではない。
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