「わかやま布引だいこん」と「大口れんこん」がGI取得 農水省2021年6月1日
農林水産省は5月31日、「わかやま布引だいこん」と「大口れんこん」を新たにGI(地理的表示)登録の取得を発表。合計で109品目となった。
地理的表示(GI)保護制度は、地域で長年育まれた特別な生産方法により、高い品質や評価を得た農林水産物と食品の名称を品質の基準とともに国に登録し、知的財産として保護するもの。
「わかやま布引だいこん」は、生産地でJAわかやま管内の和歌山市布引地区、内原地区、紀三井寺地区、毛見地区の砂質土壌で生産される青首大根で、根部の上から下まで太さがそろいヒゲ根が少なく、毛穴が浅く肌のきめが細かい。また、市場関係者からも、産品の品質の良さが評価され、高値での取引に繋がっている。生産地の砂質土壌は、通気性、排水性に富み土中深くまで酸素を供給でき、柔らかい土壌であるため、生育には好適。一級河川の紀ノ川も近く地下水も豊富なため水管理も容易な環境にある。また、系統試験と収穫適期の設定については、平成11年以降、当初の生産者を中心とした実施から、わかやま農業協同組合が引継ぎ、管理を徹底している。
一方、「大口れんこん」は、厳しい出荷基準により、傷みがなく、穴に一切泥が入っていないれんこんを出荷。調理しても白い果肉の黒紫色化が起こりにくい。果肉の白さや、食感がシャキシャキとして歯ごたえがあり、甘み・旨味・風味を感じられる点が評価され、産地指定での注文が増加している。れんこんは高温性植物で、経済栽培限界は、茨城県、栃木県以南といわれるが、生産される地区は古くからガス田や温泉開発がおこなわており、地下水温が市内平均より高め。その地下水を利用することで、れんこん栽培が可能となっている。
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