除草効果に太鼓判 非選択性除草剤「ザクサ液剤」についてえだまめ生産者に聞いた2024年8月26日
北興化学工業株式会社が販売している非選択性の茎葉処理除草剤「ザクサ液剤」は、難防除雑草のスギナをはじめ、グリホサート抵抗性のオヒシバやオオアレチノギクにも高い効果を示す。ザクサ液剤の有効成分「グルホシネートPナトリウム塩」は自然界に存在するアミノ酸由来で、土壌での分解が非常に速く、環境や人畜への安全性も高い。さらに耐雨性も高く、散布後1時間程度降雨がなければ効果に影響はないため、夕立やゲリラ豪雨があっても心配の少ない薬剤である。
ザクサ液剤を10年近く使用している新潟県の「株式会社げんぞう」の磯部勇取締役社長に話を聞いた。
新潟県新発田市で農業経営に取り組む「株式会社げんぞう」は水稲30ha、えだまめ6ha、キャベツ0.5haを栽培する大型生産法人である。特に、えだまめに力をいれており、8年前までは0.2haだった面積が、現在では6haまで拡大している。げんぞうが栽培するえだまめは甘みが強く高品質。地域でも評判のえだまめである。
げんぞうでは極早生品種の「初だるま」と"茶豆"と呼ばれる系統の早生品種「新潟系14号」を栽培しており、初だるまは3月から苗作り、4月からほ場へ定植し、新潟系14号は播種と定植を行うことで作業分散を考え、6月下旬~8月中旬まで収穫が続く。
長期間の栽培となり雑草の発生が問題となるため、畝間の除草作業は必須である。2018年にえだまめの畝間除草でザクサ液剤の使用を始め、スズメノテッポウをはじめとしたイネ科雑草やタデ類などの広葉雑草をしっかりと枯らすことを確認し、それ以降えだまめの畝間除草にザクサ液剤が欠かせない存在となっている。

磯部社長はザクサ液剤を長く使用している理由について「浸透移行性がある除草剤と違って、作物のそばまで安心して使用できること。速効性に加え除草効果が高いこと。環境、人畜に対する高い安全性があることの3つの理由をあげた。
その中でも人や動物に安全性が高いことはもちろんだが、土壌での分解が速く環境に負荷がかからないことがよい。持続可能な農業のためにも環境への負荷はなるべくかからないように意識している。除草作業が梅雨の時期にもあたるので耐雨性が高いことも嬉しいね。まぁ、一番はよく通ってくれている北興化学工業(株)社員の対応かな(笑)」と話す。
磯部社長はげんぞうが生産するえだまめについて「一度食べたら、また食べたくなる風味と甘みが魅力。げんぞうのえだまめの味をもっと多くの人に知ってもらいたい」と語る。
重要な記事
最新の記事
-
令和7年秋の叙勲 西沢耕一元JA石川県中央会会長ら93人が受章(農協関係)2025年11月3日 -
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日


































