特許紛争が中国「知的行政保護の典型事例」に選定 クミアイ化学2025年5月8日
クミアイ化学工業株式会社は、中国企業との間で解決に至った特許権紛争が、中国国家知識産権局(CNIPA)による2024年度の「知的財産権行政保護の典型事例」に選定されたと発表した。
クミアイ化学が保有する「5-ヒドロキシ-4-チオメチルピラゾール化合物の製造方法」(中国特許番号:ZL200580010635.9)に関する特許権紛争が、このたび中国国家知識産権局(CNIPA)により、2024年度の「知的財産権行政保護の典型事例」に選ばれた。「世界知的財産の日」(4月26日)に合わせてCNIPAが公表したものである。
同社は今回の選定を受け、知的財産権の重要性と保護への基本姿勢をあらためて表明。あわせて、日本の世界知的所有権機関(WIPO)加盟50周年の節目にあたり、「知財の尊重こそが公正な競争と技術革新を促す礎である」との立場を強調した。また、中国における当該案件への対応を支援した中国当局の尽力に対し、謝意を示している。
本特許については、中国企業による侵害が疑われたものの、同企業からの無効審判請求に対してCNIPAが特許の有効性を認定。その後、両社は和解に至っており、同社はこれを自社の知的財産ポートフォリオの質の高さを裏付ける事例であると評価している。
同社は、除草剤「アクシーブ®」(一般名:ピロキサスルホン)をはじめとする製品群に関し、国内外で多数の特許・商標を取得。2023年以降、オーストラリア・中国などで特許権の行使を行っており、オーストラリアでは5件中2件が和解、中国では8件中1件が解決に至っている。
同社は、「知的財産権の尊重こそが企業価値創造と持続的成長の源泉であり、侵害への毅然とした対応は業界全体の健全な発展に寄与する責務である」との信念のもと、引き続き知的財産の保護と法的権利の行使を徹底していく方針である。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(155)-改正食料・農業・農村基本法(41)-2025年8月16日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(72)【防除学習帖】第311回2025年8月16日
-
農薬の正しい使い方(45)【今さら聞けない営農情報】第311回2025年8月16日
-
(448)郷愁とノスタルジー【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年8月15日
-
あらゆる暴力の即時停止を 被爆・戦後80年にメッセージ発表 パルシステム連合会2025年8月15日
-
京都府「第3回京のこだわり畜産物レシピコンテスト」開催2025年8月15日
-
「パンのフェス2025」三井アウトレットパーク木更津で9月に開催2025年8月15日
-
機械審査なし「お米番付12回大会」エントリー開始 八代目儀兵衛2025年8月15日
-
東京23区の住民 過去1年間に森林を訪れたのは3人に1人 森林総研2025年8月15日
-
【サステナ防除のすすめ2025】秋冬野菜の病害虫防除 異常気象こそ先手対応を2025年8月14日
-
見なくなった案山子、燕・雀・烏【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第353回2025年8月14日
-
花がよく売れるお盆・彼岸から見えてくる花産業の問題点【花づくりの現場から 宇田明】第66回2025年8月14日
-
渡り鳥「キビタキ」「ノビタキ」越冬地との間の移動経路を明らかに 森林総研2025年8月14日
-
国産・添加物削減・減農薬にこだわり「デポー国領駅前」リニューアルオープン 生活クラブ生協2025年8月14日
-
果実のフードロス削減・農家支援へ「キリン 氷結 mottainai 浜なし」再登場2025年8月14日
-
【役員人事】バイエル(9月1日付)2025年8月14日
-
「地元で働きたい」に応える 地域限定採用で安定雇用も実現 パルシステム埼玉2025年8月14日
-
政府の「米増産」方針 立ちはだかる「壁」と拭えぬ不安 産地JAと米農家の声2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(1)2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(2)2025年8月13日