いちご農家が運営継続のためクラウドファンディング募るー美作農園2020年6月4日
岡山県最大級のいちご観光農園を運営する(有)美作農園は、クラウドファンディングによる出資を募っている。5月30日に開始し初日は目標の50万円を達成。3日目となる6月1日には250万円を計上し、次の目標として350万円を設定した。
「私たちのいちごのオーナーになってください」と呼びかける
同農園がクラウドファンディングを募集したのは、新型コロナウイルスの影響で売り上げが激減する中、今後もいちご栽培を継続していくことを狙いとしたもの。
応募者には、4株分の「いちごの苗オーナー権」を付与。同農園で管理し植え付け後の9月から生産状況などを毎月報告するほか、3か月ごとに写真付き手紙も郵送。1月と3月の年2回、収穫したいちごをオーナー宛に発送する。品種は、「章姫」「紅ほっぺ」「おいCベリー」「さちのか」から選ぶことができる。
新型コロナウイルスは、いちご狩りのピーク期に感染が拡大し始めた。感染者数増加や緊急事態宣言による不要・不急の外出自粛に伴い、いちご狩り来訪者は例年に比べ8割以上減少。特に同農園が主力とする関西圏は5割以上を占め、大きな打撃となっている。
100件以上入っていた団体客の予約は全てキャンセルされ、直営のスイーツカフェも8割減収。いちごが大量に余り、直売所での販売、外部への出荷だけでは追いつかず加工用として冷凍保存せざるを得ない状況だ。しかし、保存しても過剰在庫になれば廃棄するしかないという。
苦しい状況の中、同農園は毎年楽しみにしている需要家に今後もいちごを届けたいとの思いから、クラウドファンディングを募集開始したもの。応募者にはオーナー権のほか、いちごを使ったスイーツ(プリン、大福など)、味覚狩り招待券、直売所などで使える商品券など最高2万円相当の返礼品も用意している。
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