規格外ミニトマト30kg使用 レトルトカレーでフードロス削減 MOTTAINAI BATON2022年7月27日
レトルトカレーで食品ロス削減を図るMOTTAINAI BATONは7月7日、静岡県御前崎市の後藤農園で生産された規格外ミニトマト約3000個(約30キロ)を使った「510トマトビーフカレー」を道の駅 風のマルシェ御前崎で発売。2020年5月に始めた同取り組みによるフードロス削減量は、7月時点で累計500キロとなった。
規格外ミニトマトを使用した「510トマトビーフカレー」
後藤農園では年間約35~40トン(のトマトを生産しており、センチュリー、黄味娘(きみこ)などのフルーツトマトなどを栽培。糖度が8~13%の高糖度トマトで人気がある。同農園では規格内のトマトが、農園内の販売所や通販サイト人気がある一方、収穫されたトマトでも、見た目や形、割れなどにより、規格外として破棄せざるを得ないトマトは全体の約10%を占める。完熟収穫を心がけていることから、「完熟による割れ」が起こるトマトの多さに特に課題を感じていた。
そこで、モッタイナイバトンの目取眞興明代表は、解決策として、このミニトマトを有効活用するため、規格外として廃棄される予定であった約3000個のトマトを使ったレトルトカレーをプロデュース。保存期間の長いレトルトカレーに活用することで、廃棄食材を大量に消費することが可能となる。
後藤農園の後藤のりこさん(右)
後藤農園では、一生懸命作ったトマトを捨てるのはもったいない、という気持ちが常にあり、どうにかしたいと思っていたところ、同社の取り組みを知り、「誰でも食べやすいレトルトカレーにしたらトマトも生かされる!」と連絡し、規格外トマトによるレトルトカレーの商品化につながった。
同農園の後藤のりこさんは「フードロスをレトルトカレーで解決する取り組みは農家だけではなく、フードロスに悩む人たちの救世主となり、希望を与える素晴らしい取り組み。子どもたちにも食べてもらいたいのでカレーを甘めに仕上げた。このような商品を作ってくださり心より感謝します」と話している。「510トマトビーフカレー」は680円(税込)は、後藤農園のホームページ「トマトのごとう農園」でも販売。
重要な記事
最新の記事
-
(448)郷愁とノスタルジー【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年8月15日
-
あらゆる暴力の即時停止を 被爆・戦後80年にメッセージ発表 パルシステム連合会2025年8月15日
-
京都府「第3回京のこだわり畜産物レシピコンテスト」開催2025年8月15日
-
「パンのフェス2025」三井アウトレットパーク木更津で9月に開催2025年8月15日
-
機械審査なし「お米番付12回大会」エントリー開始 八代目儀兵衛2025年8月15日
-
東京23区の住民 過去1年間に森林を訪れたのは3人に1人 森林総研2025年8月15日
-
【サステナ防除のすすめ2025】秋冬野菜の病害虫防除 異常気象こそ先手対応を2025年8月14日
-
見なくなった案山子、燕・雀・烏【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第353回2025年8月14日
-
花がよく売れるお盆・彼岸から見えてくる花産業の問題点【花づくりの現場から 宇田明】第66回2025年8月14日
-
渡り鳥「キビタキ」「ノビタキ」越冬地との間の移動経路を明らかに 森林総研2025年8月14日
-
国産・添加物削減・減農薬にこだわり「デポー国領駅前」リニューアルオープン 生活クラブ生協2025年8月14日
-
果実のフードロス削減・農家支援へ「キリン 氷結 mottainai 浜なし」再登場2025年8月14日
-
【役員人事】バイエル(9月1日付)2025年8月14日
-
「地元で働きたい」に応える 地域限定採用で安定雇用も実現 パルシステム埼玉2025年8月14日
-
政府の「米増産」方針 立ちはだかる「壁」と拭えぬ不安 産地JAと米農家の声2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(1)2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(2)2025年8月13日
-
危険な暑さご用心【消費者の目・花ちゃん】2025年8月13日
-
「新潟県産もも」旬の食べ比べ講座 品種ごとの味や食感を学ぶ JA新潟かがやきなど関連団体2025年8月13日
-
親子で地球にやさしいエネルギーを体験「とよたパクパク★ECOフェスタ」開催 生活クラブ愛知2025年8月13日