JAの活動:第4回営農・経済フォーラム
【第4回営農・経済フォーラム】西日本地区・JAしまね坂本忍常務理事2018年9月21日
米の品質向上と複合経営の確立へ
当JAは今年3月に販売戦略室を設置するとともに、全農から移管される子会社、JAアグリ島根とワンフロアー化して新規取引先開拓・販売による産地化提案などに取り組み、農業所得増大の実現を図る。
担い手支援センター機能の強化では、29年度にすべての地区本部にTACを設置。1職員あたり年間760戸の巡回を基本事項としている。また、個別経営と集落営農を対象に事業承継への対応や、経営コンサルの実施、農業税理士ネットワークの設立、農業労災保険の加入促進なども重点事項としている。
水稲では、ふるい目1.9mmへの変更とともに粒厚肥大技術指導などで1等米比率を上昇させた。「つや姫」では肥薬統一でコスト低減を図るとともに、特別栽培米としてロット拡大。29年産では特Aに復活した。
島根米の販売戦略としては、事前契約・複数年契約の拡大に取り組み、事前契約は9割近くになった。脱コシヒカリ対策ではつや姫のほか、「きぬむすめ」への転換もはかっている。また、隠岐の島も含め県各地の地域特性を活かして生産される島根米や、健康をキーワードにした販売戦略も打ち出した(金芽米)。農家手取りの最大化、透明性と早期清算を目標にした米の清算方法に試行錯誤しながら取り組んでおり、30年産では米検査後を第一次買取とする計3回の買取金清算方式とする方針だ。
園芸ではタマネギ、キャベツ、ミニトマト、白ネギ、アスパラガスを重点5品目としている。タマネギ、キャベツは集落営農による水田での取り組み拡大を図り、機械化、鉄コンテナの導入などを進めている。
ミニトマトは山間部の夏秋栽培、平坦部の春・秋栽培と全農との連携によるアンジェレ産地の拡大に取り組んできた。白ネギは県内リレー出荷の取り組み、鍋需要向けの品種導入などに取り組んでいる。園芸を振興し複合経営をしっかりした形にしていくことが大事だ。 量販店、生協などとの契約栽培、業務用向けなど販売を起点として栽培面積の拡大に結びつけていきたい。
(写真)坂本忍・JAしまね常務理事
(関連記事)
・【第4回営農・経済フォーラム】所得増大、生産拡大へ自己改革加速を(18.09.18)
・【第4回営農・経済フォーラム】基調講演・日本大学商学部 川野克典 教授(18.09.18)
・【第4回営農・経済フォーラム】東日本地区実践報告・JA新はこだて 二本柳寛常務理事(18.09.19)
・【第4回営農・経済フォーラム】東日本地区実践報告・JA甘楽富岡 鷺坂秀幸代表理事組合長(18.09.19)
・【第4回営農・経済フォーラム】東日本地区実践報告・JA中野市 望月隆常務理事(18.09.19)
・【第4回営農・経済フォーラム】中日本地区実践報告・JA越後ながおか 佐藤勝平常務理事(18.09.20)
・【第4回営農・経済フォーラム】中日本地区実践報告・JAにしみの 加賀清孝常務理事(18.09.20)
・【第4回営農・経済フォーラム】中日本地区実践報告・JAグリーン大阪 谷川佳央常務理事(18.09.20)
・【第4回営農・経済フォーラム】西日本地区・JA四万十 國廣純一代表理事常務(18.09.21)
・【第4回営農・経済フォーラム】西日本地区・JAふくおか八女 北島良男常務理事(18.09.21)
最新の記事
-
受賞者15人 さらなる活躍を 第44回農協人文化賞2023年12月6日
-
北海道農業の危機は日本の危機【小松泰信・地方の眼力】2023年12月6日
-
23年産米1等比率 61.3% 10月31日現在 農水省2023年12月6日
-
JA古川 地元小中学生に稲刈り体験2023年12月6日
-
【注意報】キャベツにチョウ目幼虫 本島南部地域で多発のおそれ 沖縄県2023年12月6日
-
【注意報】キャベツにコナガ 本島南部地域で多発のおそれ 沖縄県2023年12月6日
-
雪平莉左の「ゆるふわたいむ」熊本県ロケ第2弾「みのる食堂アミュプラザくまもと」でコラボメニュー紹介 JAタウン2023年12月6日
-
鮮度にこだわり この時期ならではの「ゆずドリンク」数量限定で販売 馬路村農業協同組合2023年12月6日
-
自社栽培の近鉄いちご「はるかすまいる」 販売開始 近鉄百貨店2023年12月6日
-
「20周年感謝イベント」10日に開催 グリーンコープ生協おかやま2023年12月6日
-
TATSUJIN AWARDSSWITCH2023「空室対策収益最大化の達人賞」受賞 JAアメニティハウス2023年12月6日
-
株式会社フェイガーへ出資 農林中金キャピタル2023年12月6日
-
廃棄タネでSDGsアート 2024年の干支「辰」制作 タキイ種苗2023年12月6日
-
日本農業遺産に認定「丹波黒大豆」まもなく出荷最盛期 兵庫県丹波篠山市2023年12月6日
-
「今年の一皿」2023年は「ご馳走おにぎり」に決定 ぐるなび2023年12月6日
-
宅配の仕組み学べる「おしごと体験」冬休みに開催 パルシステム2023年12月6日
-
鳥インフル サウスダコタ州など3州からの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2023年12月6日
-
鳥インフル アルゼンチンからの家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2023年12月6日
-
創刊100年の月刊『現代農業』新コーナー「みんなで農!」登場 農文協2023年12月6日
-
植物由来の物質が土壌中の硝化を抑制 分子メカニズムを世界で初めて解明 農研機構2023年12月6日