JAの活動:農協時論
農業・農協の現場からの提言「農協時論」【企画にあたって】2021年7月2日
いま日本の農業は大きな曲がり角を向かえているといえます。それは、つねに「高度成長」を目指して、国際分業化と自由貿易によってグローバル化を進めてきた新自由主義の矛盾、脆弱さが顕著となり、日本の農業を弱体化させてきているからです。例えば、先進国で最低のカロリーベース食料自給率38%や、都市への一極集中による地方の疲弊、そのことによる農業生産者の高齢化と農業人口の減少などとして表れてきています。
そして、2020年からの世界的な新型コロナウィルス感染症の拡大は、そうしたことを白日の下に曝け出したともいえます。
このことは、新たに持続可能な人に優しい社会を実現するために、協同組合が大きな力を発揮する絶好な機会ではないかと、私たちは考えました。とくに国民の命と健康を守る食料を生産する農業者の組織である農協こそが、その先頭に立たなければいけないときだと言えます。
「農協時論」は、新たな社会、これからの日本農業を切り拓いていくために、いま何を考えなければならいのかなどについて、生産現場で働く方々や農協のトップの皆様に胸の内に滾る熱い想いをお書きいただくことで、全国の農協の仲間たちが、これからのあり方を考える一助にしたいと考え企画しました。
JAグループの新たな扉の向こう側 普天間朝重 JAおきなわ代表理事理事長
視界不良 農山漁村を疎かにして「地方創生」できる筈ない 十勝の農家・歌人 時田則雄
いまこそ、問う!経営の進化とは 下小野田寛・JA鹿児島きもつき代表理事組合長
コロナでの気付きとJAグループの方向性 農を通じた持続可能な環境づくりをめざして 八木岡 努・茨城県農業協同組合中央会会長
農業者の使命 協同精神最後の体現者として次代へ価値を 黒田栄継 元JA全青協会長
共同と協同組合の原点 菅野孝志 JA全中副会長(JA福島五連会長)
生活困窮者への支援 『今こそ協同助け合いのとき』を緊急発動 宮永均 JAはだの代表理事組合長
JAグループ新任役員に期待するもの 普天間朝重 JAおきなわ代表理事理事長
この夏に想う、『いま』を生きる 下小野田寛・JA鹿児島きもつき代表理事組合長
第一次産業革命運動による地域再生に期待して JAみやぎ登米元組合長・阿部長壽
農協は専門家になり本来の役割を果たすこと 仲野隆三 元JA富里市常務理事
選挙とJA大会 「未来へつなぐ」見える化がカギ 八木岡 努・茨城県農業協同組合中央会会長
みどり戦略は自ら顧みる機会 次代を見据えて 菅野孝志・JA全中副会長(JA福島五連会長)
自然との共生 里地里山再生へ みどり戦略期待 宮永均JAはだの代表理事組合長
和の共生社会―自然と共に歩む 協同組合の出番 古村伸宏・日本労働者協同組合連合会理事長
先送りの痛み―協同の力を信じ課題解消に挑め 飯野芳彦・元JA全青協会長
協同の本質 課題にまっすぐ手を差し伸ばす 日本協同組合連携機構(JCA)代表理事専務 比嘉 政浩
人材育成の本質―農家に寄り添う営農生活が基本 仲野隆三・元JA富里市常務理事
SDGsや地球環境保護で求められる日本農業の役割 須藤正敏・元JA全中副会長
後継者の有配偶率の低さは深刻な問題 農協の果たす役割大きく 農業・歌人 時田則雄
現代の農協―運動けん引する組合員の拡大を JA十和田おいらせ・小林光浩前専務
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